新刊・近刊

書肆山田





近刊
須永紀子詩集
空の庭、時の径

わたしたちは現実を生きながら、もう一つの世界を生きています。それぞれの内なる世界、それは小さな庭のように、何度でも戻っていく大切な場所なのだと思います。

須永紀子


須永紀子 1956年生れ。詩集『中空前夜』『至上の愛』『わたしにできること』『何かひとつ新しいこと』『雨ふらし』『サラーム』『ショランダーは金髪だった』

4月初旬発売予定 A5変 70ページ 2310円(本体2200円+税)




近刊
西尾勝彦詩集
フタを開ける

住み慣れた京都を離れ、奈良で暮らしていると、心の中に缶や壜がたくさんあることに気づきました。それらのフタを一つひとつ開けていくと、それぞれに言葉が入っていました。

西尾勝彦


西尾勝彦 1972年京都生れ。詩集『朝のはじまり』『雲の晴れ間に』『つかの間のこと』『手ぶらの人』『大きな鯨』


4月初旬発売予定 B6変 80ページ 2100円(本体2000円+税)




近刊
相澤啓三詩集
冬至の薔薇

岬を先端まで、さらにその先の島へ。川の源へと、究極をめざす無償の衝迫は、大いなる知、開発してやまぬ知の犯す罪を贖えるのか。あてもなく下る灰の細道に薔薇は薫る。

相澤啓三


相澤啓三 1929年生れ。詩集『交換』『マンゴー幻想』(高見順賞)『孔雀荘の出来事』『五月の笹が峰』『沈黙の音楽』『罪の変奏』『眼の殃』『ミス・プリーのとろけもの園遊会』『墜ちよ少年』『裸のままの十の詩その他の詩』『肉の鋏』『声の森・氷の肋』『北方』『狂気の処女の唄』、歌集『風の仕事』、詩画集(共著)『仏陀の旅』(福田徳郎と)『悪徳の暹羅雙生児もしくは柱とその崩壊』(建石修志と)『魔王連祷*』(横尾龍彦と)、音楽評論『オペラ・アリア・ベスト一○一』『オペラ・オペラ・オペラ!』など。* 示扁に壽

死を眼前に凝視する詩人の脳裏を一人の少年がよぎる。
スキップして野を行く少年に死の日はまだ遠い。
彼は険しい道を辿りどこまでも川を遡ることになるだろう。
そして、そこに死があるとしても、
記憶は未来へと紡がれる。
時を越えて光の中の点景となるまで。
いつの時も人の心を揺らす花の香に紛れるまで。

A5変 140ページ 2730円(本体2600円+税) ISBN978-4-87995-786-3 C1092 \2600E



新刊
青山雨子詩集
暇な喫茶店

風通しのよい詩集をぜひ出したいと思った。東京近辺の詩人から発信されるものとは違う、地方から生まれた詩を内外に送り出そうと思った。コーヒーは、どこで飲んでもうまい。

青山雨子


青山雨子 1961年福井県武生市(現越前市)生れ。詩集『階段のさき』


平穏な日々に吹く明るい風
ゆれるカーテンの襞に、ひそみたわぶれる不穏な影たち
――わたし? 私? 誰?

A5変 90ページ 2100円(本体2000円+税) 装幀=青山咲子 ISBN978-4-87995-787-0 C1092 \2000E




新刊
渡辺洋詩集
向日 歌う言葉

「ぼく」にできるのは詩を書くことだけ。花が光をもとめて首をめぐらすように、乗りこえなければならないものを乗りこえるために書きついだ詩が、あなたに届きますように。

渡辺洋


渡辺洋 詩集『少年日記』『白日』『エゴイストとナルシシスト』『日記詩集 十月』翻訳にケルアック『ビッグ・サーの夏──最後の路上』キャサディ『ハートビート』

でこぼこのこころをまりのように遊ばせ
ひかりのなかで深呼吸する
ちょっと路地に入ってみよう
今日は道に迷ってもいい

…曲がり角からきみが姿をあらわす

四六変 90ページ 1890円(本体1800円+税) 装画=申芳礼 ISBN978-4-87995-785-6 C1092 \1800E



新刊
トリスタン・ツァラ/宮原庸太郎=訳
七つのダダ宣言

ダダは嬰児の叫びだ……この宣言集(1916-1920)は、ダダに日々を生きた二十歳のトリスタン・ツァラの頭脳、心臓、肺臓、神経系その他すべての諸機能の営みの綜合的な図表にほかならない。宮原庸太郎個人訳〈トリスタン・ツァラの作品〉8巻目、清新な新訳で送るダダの核心。

編集部


トリスタン・ツァラ 1896−1963。ルーマニア出身、第一次世界大戦に際しスイスに亡命。1916年、ダダイスムの運動を起し、その思考は今日なお刺激的であり、21世紀に再考を迫るものである。邦訳著書に、『愛・賭け・遊び』『旅人の樹』『人間のあらまし』『イマージュの力』『詩の堰』『狼の泉』『アンチピリン氏はじめて天空冒険 ほか』など。
宮原庸太郎 旧制高校文科卒、パリ大学文学部に学ぶ。訳書にツァラの各書のほかに、M・レリス『オーロラ』アラバール『アッシリアの皇帝』H・ボーショー『オイディプスの旅』『アンチゴネ』など。


20世紀初頭になされた鮮烈な意思表明が、新たな混迷の世紀のもつれる端緒をたぐる私たちに、今一度の再考を迫る――
ダダはなにも意味しない
ダダは兇暴な風だダダはおのずから円環の軌道を描いて走り透明な変容をとげる―定量の生命だダダはバカモノダダはバカモノ創設のためいたるところで全力を尽しているダダは純潔な黴菌だダダは未来に反対だダダは吼えるだからおまえたちはみんなじきにクタバルのさ

菊変 112ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN978-4-87995-784-9 C1398 \2000E



りぶるどるしおる 69

新刊
前田英樹
深さ、記号

この本には、絵画も詩も映画も、哲学や言語学の話も出てくる。それらはみなひとつの思考から分岐したものだ。新しい一冊になり、またもとのひとつに還れれば、本望である。

前田英樹


前田英樹 1951年生れ、批評家。著書に『独学の精神』『言葉と在るものの声』『絵画の二十世紀』『宮本武蔵〈五輪書〉の哲学』『倫理という力』『セザンヌ 画家のメチエ』『在るものの魅惑』『小林秀雄』『映画=イマージュの秘蹟』『言語の闇をぬけて』『小津安二郎の家』『ソシュール講義録注解』『沈黙するソシュール』、対話集に『ソクーロフとの対話』『対論◆彫刻空間』(若林奮と)、訳書にソシュール、ドゥルーズ、ベルクソンなど。

思いがけぬ角度から発出し、驚きに満ちたカーヴを描いて一点に収斂する思考。
前田英樹
人と宇宙の在りようを考える。

絵画・彫刻・映画…あるいは詩や言葉。人間は表現と思考のあらゆる不可能性をつねに突破して、表現することも思考することも決してやめない。何故そうするのだろう。

四六変 438ページ 3990円(本体3800円+税) ISBN978-4-87995-783-2 C1310 \3800E



新刊
松川紀代詩集
異文化の夜

異国、異性など、ちがう次元には、未知の、なんと豊かな視界が広がっていることでしょう。ここに住む私たちの生活もまた遠い星から覗いてみたならば、異な物にちがいありません。

松川紀代


松川紀代 1948年大阪生れ。詩集『舟その他』『身内』『私のなかの誰とだれ』『やわらかい一日』


夕焼け雲にもぐる夕日の輝きと隠れん坊をしていたのに…電灯のともる室内の談笑をよそに、窓外の暗闇にしょんぼり座っている……

A5変 96ページ 2520円(本体2400円+税) ISBN978-4-87995-782-5 C1092 \2400E




新刊
杉山弘子詩集
限られた庭にどうぞ

仕種は方法(みち) 綴る糸を切り落とせば    何も無し      此の様な事で五年を経ての詩集となりました。

杉山弘子


杉山弘子 詩集『夜陰の梢』『ひばり ひばり』『真昼の空』『糸の眺め』『無の報告』

山坂を走りつづけて
何処へ歩もうとしているのだろうか
私は青空から落下した
一人藪を刈る 蚊も一羽仕留めた。

A5変 114ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN978-4-87995-780-1 C1092 \2500E



新刊
杉山弘子詩集
夜陰の梢

恥の外聞も 徳のうち/楽しむ者もあり/安んじ 今日の余り なし/詩も 此処ら辺りが 潮時カナ/時期に逸れた詩を入れました

杉山弘子


杉山弘子 詩集『限られた庭にどうぞ』『ひばり ひばり』『真昼の空』『糸の眺め』『無の報告』


考えに考えぬいて
何処へ行こうとしているのか
眠くなって しもうた
よく生きた 柿の実 一つ食す

A5変 100ページ 2520円(本体2400円+税) ISBN978-4-87995-781-8 C1092 \2400E




新刊
吉増剛造
静かなアメリカ

本書は、おそらく、永い冬眠をしていて、ふっと、薄靄の香りに気がつくようにして、眼をさました、……そんな書物である。「詩の地面」の声を聞く、永い旅の記録でもある。

吉増剛造


吉増剛造 1939年生れ。詩集に『表紙』(毎日芸術賞)『何処にもない木』『天上ノ蛇、紫のハナ』『ごろごろ』『The Other Voice』『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(芸術選奨文部大臣賞)『花火の家の入口で』『螺旋歌』(詩歌文学館賞)『オシリス、石ノ神』(現代詩花椿賞)『熱風 a thousand steps』(歴程賞)『頭脳の塔』『黄金詩篇』(高見順賞)『出発』ほか、エッセイ等に『ブラジル日記』『剥きだしの野の花』『死の舟』『スコットランド紀行』『静かな場所』『朝の手紙』ほか、共著『機─ともに震える言葉』(関口涼子と)『ドルチェ─優しく』(A・ソクーロフ、島尾ミホと)ほか、対談集に『アーキペラゴ』(今福龍太と)『「アジア」の渚で』(高銀と)『この時代の縁で』(市村弘正と)などがある。本書は、対話・エッセイ・詩よりなる。

対話(堀内正規氏・大岡信氏・石川九楊氏・多木浩二氏・唐十郎氏との)を中心軸として幾重にも幾重にも旋回する思考と言葉/詩とエッセイ。

永い
冬眠を
していて、
ふっと、
薄靄の
香りに
気がつく
ように
して、
眼を
さました、
……そんな
書物。
「詩の地面」
の声を
聞く、
永い
旅の記録。

B5変 304ページ 3990円(本体3800円+税) ISBN978-4-87995-779-5 C1095 \3800E



新刊
山本楡美子詩集
森へ行く道

およそ十年ぶりに詩集『森へ行く道』を出すことにしました。表題は『レヴィ=ストロースの庭』からいただきました。そこには庭から森へつづく道があります。読んでいただければうれしいです。

山本楡美子


山本楡美子 1943年東京生れ。詩集『うたつぐみ』『耳さがし』『遠い雨』『哀しみの市』訳詩集にデニーズ・レヴァトフ『ヤコブの梯子』


世界から忘れられてひたひたと歩む道で、「ここにいる」――
あなたの言葉が聞こえたと思った。不意に、木の葉がひらひらとひるがえり花が色を帯びる。小さな記憶のひとつひとつが、生れたばかりの獣のようにふるえ、走り出す。…再び消え行くために。

A5変 146ページ 2730円(本体2600円+税) ISBN978-4-87995-778-8 C1092 \2600E




新刊
天沢退二郎詩集
AVISION 幻夢詩篇

今世紀に入って、三冊目の詩集。よくも悪くも私にとって、21世紀を切り開いたのは、まず「9・11」、次にイチローのバッティング、そして私自身の詩作行為──これは自負ではなく、率直な実感である。

天沢退二郎


天沢退二郎 1936年生れ。詩集に『人間の運命 黄変綺草集』『御身あるいは奇談紀聞集』『幽明偶輪歌』『悪魔祓いのために』『胴乱詩篇』『夜の戦い』『欄外紀行』『ノマディスム』『《地獄》にて』『眠りなき者たち』『帰りなき者たち』『乙姫様』『死者の砦』『「評伝オルフェ」の試み』『血と野菜』『道道』『現代詩文庫 続続・天沢退二郎詩集』ほか、評論『《宮沢賢治》注』『宮沢賢治の彼方へ』ほか、共編著『新校本宮澤賢治全集』ほか、翻訳に『ヴィヨン詩集成』ポスコ『骨董商』バタイユ『青空』グラック『大いなる自由』ほか。

荒れる海から乱波をくぐりぬけ帰還する妻…くねくねと折れまがる道をあくまでもまっすぐ歩いて行く少女…沈むことがこわい太陽…なぜ? 知るもんか
―――夢の理路が透視する生と世界の骨格標本

菊変 128ページ 2625円(本体2500円+税) 装幀=中島かほる、装画=伴清一郎 ISBN978-4-87995-777-1 C1092 \2500E



新刊
岡田哲也詩集
わが山川草木

田舎わたらいの日々の歌を積みあげ、ようやくわが墳墓が出来ました。掃きだめのような塵塚か、ふくいくたる歌塚か。極上の一滴から、酔っぱらいのゴタクまで、どうぞ──。

岡田哲也


岡田哲也 1947年鹿児島県出水市生れ。東京大学中退。詩画集『鬼のいる庭』(画=小林重予)詩集『にっぽん子守唄』『夕空はれて』『神子夜話』『海の陽山の陰』『白南風』『岡田哲也詩集』物語『川がき 春』『川がき 夏』『川がき 冬』エッセイ『続・夢のつづき』『夢のつづき』『南九州文学ぶらり旅』『詩季まんだら』『不知火紀行』ほか。


苦く冷たい水のなかに、ほんのわずかに捨てがたい味…無人駅のひだまり…まっかな柿…宇治金時…となりのコロ…ビリッケツの子…夢野をはしるオオカミ…又留さんの一本だけの歯…気付きにくい傷…遠い仲間たち…あの日――ことしでなんねんたったかな…

菊変 130ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN978-4-87995-776-4 C1092 \2500E




新刊
中本百合枝詩集
蝶であった日

これは私に訪れた「死と再生」の記録です。明るく乾いた死の世界と、再び力満たされた時に繰り広げられた物語の中を、共に歩いていただければ嬉しいのですが。

中本百合枝


中本百合枝 1953年、広島県生れ。神戸市在住。詩集『月につるした玉葱

ずっと探していたのですよ/わたしのほうこそずっと待っていました。ほんの偶然の風が草を揺らし、あなたが遠い蝶となった日から。あなたの忘れ物はここにはありませんが。

A5変 126ページ 2625円(本体2500円+税) 装画=三好豊一郎 ISBN978-4-87995-775-7 C1092 \2500E



第25回詩歌文学館賞(詩部門)受賞
新刊
有田忠郎詩集
光は灰のように

80歳。石を枕に見た盧生一炊の夢か。それとも一瞬の夢が言語によって分節された結果の物語か。ここに編むのは詩集ではない。かかる夢あるいは物語としての詩書である。

有田忠郎


有田忠郎 1929年生れ。詩集『子午線の火』『一顆明珠』『髪と舟』『』『セヴラックの夏』エッセイ『夢と秘儀』『異質のもの』翻訳にペルス『』『』セガレン『碑』バルトルシャイティス『イシス探求』ガスカール『箱舟』マニー『アルチュール・ランボー』シオラン『崩壊概論』モヌロ『超現実主義と聖なるもの』リシャール『詩と深さ』ほか


今この時、降る光の下で葉を揺らす木々。
やがて葉は散るだろう、
何がしかの伝言を世に残して。
時から時へすばやく渡る記憶の影となって。

A5変 90ページ 2520円(本体2400円+税) ISBN978-4-87995-774-0 C1092 \2400E




新刊
なかにしけふこ詩集
The Illuminated Park 閃光の庭

2001年以来の作品を集めました。書かれざるものと書かれたもの、刻と時間、そしてさまざまな境界の間に広がるひろやかな領域について考えています。私は湿気を好みません。

なかにしけふこ


なかにしけふこ 1971年東京生れ。古代ローマ宗教文化史・宗教学専攻。本書は第一詩集である。

まばゆいばかりの光が切り裂くところに苦悩と迷妄と凄惨ばかりが照らし出されるとも、木の緑は繁り、赤子が空に手を伸ばし、煮炊きの香りが立ち、世界はここよりはじまる。

A5変 122ページ 2310円(本体2200円+税) 栞=新倉俊一・阿部日奈子 ISBN978-4-87995-773-3 C1092 \2200E



新刊
柿沼徹詩集
ぼんやりと白い卵

海の底を歩むような、無残で滑稽な日々を体験しましたが、振り返るとわずか半年間のことでした。そのときの間歇的で断片的な21篇です。

柿沼徹


柿沼徹 1957年、東京都北多摩郡生れ。詩集『浅い眠り』『みたことのある朝』


一個の卵。
夜明けの薄い光の底に落としてみる。
すでに終ってしまった落下の始まりが、
すでに始まっている落下の完成へと連続する。
朝のやわらかい光の中で
変形崩壊した存在の散乱様態へと、
〈今〉へと

A5変略フランス装 96ページ 2310円(本体2200円+税) ISBN978-4-87995-772-6 C1092 \2200E



第27回現代詩花椿賞受賞

新刊
岩成達也詩集
みどり、その日々を過ぎて。

これは私(と昨年召された伴侶と)の「死と回心」の物語です。従来、私は私的なことは書くまいと心に決めていたのですが、長い間私を満たしてくれた伴侶に、私が衷心捧げ得る花束は、貧しくもこれしかなかったのです。

岩成達也


岩成達也 詩集『(ひかり)、……擦過。』『「鳥・風・月・花」抄』『フレベヴリイのいる街』『フレベヴリイ・ヒツポポウタムスの唄』(高見順賞)『〈箱船再生〉のためのノート』『中型製氷器についての連続するメモ』(歴程賞)『マイクロ・コズモグラフィのための13の小実験』『徐々に外へ・ほか』『燃焼に関する三つの断片』『レオナルドの船に関する断片補足』評論『詩の方へ』『私の詩論大全』『詩的関係の基礎についての覚書』『擬場とその周辺』

突然の「断ち切られ」/一つの死、そして生。
深く訴える慟哭の声、悲痛な想い…ともに在るための言葉。

菊変 116ページ 2625円(本体2500円+税) 装画=杉本彩子 ISBN978-4-87995-771-9 C1092 \2500E



図書館協会選定図書
新刊
鈴木志郎康初期詩集成
攻勢の姿勢 1958-1971

二十代に書いて、未刊のままだった詩篇がこれほどまでに力を持っているとは予想しないことだった。その未刊の詩篇と初期の四冊の詩集を合わせて読み返して、既刊の詩集の詩の意味合いが変貌していくのを感じた。初期の詩集には、世の中を下降して、反抗する心情の流れが一途に語られている。未刊の詩篇には、その下降する心情の流れを生む基になる愛情が繰り返し語られていた。わたしは愛を語る詩人だったのだ、と我ながら驚いた。

鈴木志郎康


鈴木志郎康 1935年生まれ。主な詩集『声の生地』(2008・萩原朔太郎賞)『胡桃ポインタ』(2001・高見順賞)『石の風』(1996)『遠い人の声に振り向く』(1992)『タセン』(1990)『虹飲み老』(1987)『身立ち魂立ち』(1984)『融点の探求』(1983)『生誕の波動』(1981)『わたくしの幽霊』(1980)(以上書肆山田)『姉暴き』(1985 思潮社)『二つの旅』(1983 国文社)『家の中の殺意』(1979 思潮社)『見えない隣人』(1976 青土社)『罐製同棲又は陥穽への逃走』(1967 季節社・H氏賞)『新生都市』(1963 新芸術社)絵詩集『手と手をこするとあつくなる』(画・飯野和好 1986 ひくまの出版)『鈴木志郎康詩集』『新選鈴木志郎康詩集』『続・鈴木志郎康詩集』(思潮社・現代詩文庫)


鈴木志郎康詩の根柢を流れるものに光をあてる未刊行詩篇87篇を含む初期詩集成―ズイーチョ メルメルメルメルメルメルメルメル リメーネ ネローヤ/すべて無言の又無言の世界であった。そして、言葉だ。処女プアプアが人々をなぎ倒しに出現する。何度でも出現するだろう、愛と愛の不能の暗闇をはねのける姿で。十五才純粋ももいろのプアプアが向うから走ってくる。

〈収録詩集/散文〉
『攻勢のスクリーン 1958-1964』『新生都市』『罐製同棲又は陥穽への逃走』「極私的分析的覚え書」「浴室にて、鰐が」「苛立たしいぞの時間潜り」『家庭教訓劇怨恨猥雑篇』『完全無欠新聞 とうふ屋版』

四六 612ページ・写真3葉 5040円(本体4800円+税) 付録対談=吉増剛造、装幀=間村俊一、写真=望月孝 ISBN978-4-87995-770-2 C1092 \4800E




新刊
南保俊雄詩集
神々の渇き

六十五歳で詩を書き始めた。百姓女の口で愚痴り死者の目で生者を愚弄し神の口を借りて自分を象る自由を知る。老いぼれて陳腐な言葉だが老体はぽっと紅くなる。詩の力なのだ。

南保俊雄


南保俊雄 1939年、富山県生れ。2007年「ユリイカの新人」受賞。本書は第一詩集。

人間という容器には愚昧の泥がよどんでいる。
無惨なまでに、あるいは滑稽なまでに。
心の底が悲しみに割れることがあるにもせよ。
こうなるには、それなりのわけがあるのだろう
…………

菊変 168ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN978-4-87995-769-6 C1092 \2500E



新刊
山本博道詩集
ボイシャキ・メラ

去年、都内の公園で行われたアジア各地のフェスティバルに行きました。その前にインドとネパールを訪ね、今年はヴェトナム縦断で幕が開けました。またそんな、旅の一冊です。

山本博道


山本博道 1949年生れ。詩集『ダチュラの花咲く頃』『パゴダツリーに降る雨』(丸山薫賞受賞)『夢の小箱』『ボルドーの白』『ブルゴーニュの赤』『短かった少年の日の夏』『初夏に父死す』『死をゆく旅』『風の岬で』『恋唄』『藁の船に抱かれて』『憧れは茜さす彼方』『流れもなく藁の時代の岸に戦いでこの夜、大陸は更けるひとつ恋風』


今、この部屋に、老いた鳩が一羽…ぼく…あちらには、黙々と布地に色糸の針を刺す少女…竿の綿菓子を売り歩く少年…街道には、置き忘れられた荷物のようにうずくまる老人…それでも、
ボイシャキ・メラ――今日はめでたい正月祭りだ
ズズンチャズズンチャズンチャッチャ
もう夢なんて一つもないのに青い空を白い雲が流れていた

A5変 138ページ 2625円(本体2500円+税) 装画=百田智行 ISBN978-4-87995-768-9 C1092 \2500E




新刊
高橋順子詩集
お遍路

四国八十八ケ所遍路は私の念願でした。途中大怪我と捻挫に泣きましたが、四国の美しい、険しい、優しい風土の中で、歩くこと、生きていることを実感しました。帰京後一年をかけて書き上げた詩です。

高橋順子


高橋順子 1944年千葉県飯岡町(現旭市)生れ。詩集『あさって歯医者さんに行こう』『どうろくじんさま』『川から来た人』『貧乏な椅子』『時の雨』(読売文学賞)『普通の女』『幸福な葉っぱ』(現代詩花椿賞)『花まいらせず』(現代詩女流賞)『』『海まで』、連詩『地球一周航海ものがたり』(新藤凉子と)『百八つものがたり』(三木卓・新藤凉子と)『からすうりの花』(新藤凉子・吉原幸子と)、集成詩集『現代詩文庫・高橋順子詩集』『高橋順子詩集成』、詩写真集『砂漠の木』ほか、評論『富小路禎子』『連句のたのしみ』、エッセイ『恋の万葉・東歌』『花の巡礼』『雨の名前』『けったいな連れ合い』『意地悪なミューズ』ほか、翻訳アルプ『航海日誌』ファンタジーなど。

お四国を
鈴を鳴らして歩きたい
鈴の音が聞こえたら
穴の底の蟻地獄よ
詩よ
出てきておくれ

A5変 108ページ 2520円(本体2400円+税) ISBN978-4-87995-767-2 C1092 \2400E



新刊
西元直子詩集
巡礼

わたしたちは歩く。記憶のなか、目前のけしき、まぶたの裏にあるまた別の場所を巡り歩く。はじまり、終わり、またはじまる世界はちいさいものたちの囁きに満ちている。

西元直子


西元直子 1956年生れ。詩集『けもの王』詩画集『ことり』(絵=赤塚祐二)


そこらじゅうひどかったよ…そこを歩いていったみんな歩いていった…かんたんなことではないかんたんなことではなかった

泣く…泣くか…泣くことはなかったのだ…曇り空のしたを歩いている。ひとりで歩いている。ぽつんと雨つぶが頬にあたる。

四六 136ページ 2310円(本体2200円+税) 装画=赤塚祐二 ISBN978-4-87995-766-5 C1092 \2200E




新刊
田中宏輔詩集
The Wasteless Land. IV

本詩集は、「The Wasteless Land.」六部作の第四作目にあたる。第五部と第六部は数年以内に上梓の予定。それらを上梓したあとは、その続篇や続続篇等にあたる詩集と、そのヴァリアントにあたる詩集の上梓に、わたくしの余生を費やす予定。

田中宏輔


田中宏輔 1961年生れ。詩集『The Wasteless Land. III』『The Wasteless Land. II』『Forest。』『みんな、きみのことが好きだった。』『The Wasteless Land. I』『Pastiche』

どうして、ぼくは、きみじゃないんやろうね。
どうして、きみは、ぼくじゃないんやろうね。

もしも、もしも、もしも、……、ぼくたちは、百億の嘘と、千億のもしもからできている。

A5変 136ページ 2310円(本体2200円+税) 栞=阿部嘉昭 ISBN978-4-87995-765-8 C1092 \2200E



新刊
大場義宏論集
「食(くわ)んにゃぐなればホイドすれば宜いんだから!」考──わが黒田喜夫論ノート

吉本隆明と黒田喜夫の思想の質的確執を辿り、自らに在る〈近代〉への甘えの一次性を問う、戦後わが国における「個」の一考察試論。これは単なる東北ダンディズム挽歌だろうか。

大場義宏


大場義宏 1942年山形市生れ。山形大学文理学部哲学科卒。詩集『あかるいカメラ』『アウシュヴィッツのポプラ』『言葉の森林浴』『腐っている詩』


戦線の定まらない闘いはとうにはじまっている!
この書物の執拗極まりない批評の生き方にこそ、「なぜいま黒田喜夫なのか」へのこたえは見い出されている。獰猛なヒエラルキーの再構築が資本主義下部構造を圧殺する現在、それを息せき切った大場義宏の思考は見逃すまいとする。そこにこの国の「戦後思想」が立ちはだかり、大場は、荒れてそれと闘うのだ―稲川方人

A5 432ページ 2940円(本体2800円+税) 装幀=稲川方人 ISBN978-4-87995-763-4 C1095 \2800E




新刊
能祖将夫詩集
曇りの日

曇りの日のようにぼんやりと日々をすごしてきたわたしが/曇りの日のようなぼんやりとした日々とわたしを愛しつつも/曇ることなく曇りの日の向こう側を垣間見た言葉たち。//曇りの日に、あるいは晴れの日、雨の日にも、読んでみてください。

能祖将夫


能祖将夫 1958年愛媛県生れ。現住所神奈川県。

詩は、かって歌であった。この詩人の言葉には、そうした源初のやわらかさとうるおいがある。それぞれが心に沁みるのは、そのせいに違いない。……別役実

菊変 168ページ 1890円(本体1800円+税) 装幀=タカハシデザイン室 ISBN978-4-87995-764-1 C1092 \1800E



新刊
小林弘明詩集
分極論

ルソー、ラスキン、プルースト、ピンチョンという絵画的作家の系列は、自然と歴史を交錯させながらも、多分にミニアチュール風である。そんな小宇宙である静物への偏愛から『分極論』は成り立っている。

小林弘明


小林弘明 1960年生れ。詩集『分子状基質』『不規則な組み換えと長い転移を巡る装置』


すべてを映す盲目の目で触れ得ないものに触る白髪の老人…救出し得ないものに涙し滅び続ける女…灰色の点として投擲される子、廃棄される子の日々…落下する石、飛ぶ鳥…際限なき忘却、錯乱、誤謬でしかない言語の連なり…そこにはない真実の泥…あなたは誰なのか。誰でないのか。本物と偽物をかきまぜる(わたし)に隣する者よ。

A5変 120ページ 2520円(本体2400円+税) ISBN978-4-87995-762-7 C1092 \2400E




新刊
久保木宗一詩集
暮れなずむ路上

45年詩を書き継いできて到った「詩とは痛みを秘めた感性の直観である。」が、私を詩に生かし、この詩集を生み出した。人生の節目となり、新たな生の出発となる詩集だ。

久保木宗一


久保木宗一 1948年、群馬県前橋市生れ。詩集『風に』『前橋』『飛砂の町』『秋風』『佇む季節』『ひよめく闇に』『出発』『悲しみのない世界』評論『立原道造』共著『郷土前橋の詩歌』『群馬の詩人たち』『写真集 帰郷』

久保木さんは詩からはみ出してしまう生を、詩に書こうとする。その悲哀と憤怒は朔太郎を思わせてドラマティックだ。―谷川俊太郎

菊変 174ページ 2940円(本体2800円+税) 装画=藤森カツジ、栞=清水哲男 ISBN978-4-87995-761-0 C1092 ¥2800E



新刊
殿岡秀秋詩集
日々の終りに

子どものころの震えるたましいを受けとめようとして、声にならない、悲しみを含んだ怯えを「ぼく」の言葉は生きようとする。存在の底まで降り立ってみるぼくの第八詩集です。

殿岡秀秋


殿岡秀秋 1949年生れ。詩集『パリ発東京行きのメトロ』『人体交響楽』『水の底』『かけらの夢』『余生号の叛乱』『眼底都市』『鍵穴の海』


「ぼく」はいったい、いつになったら、寄る辺なさに震えているであろう子どもの日の「ぼく」のたましいを、自分の胸に抱きかかえることができるのだろうか。――生き難さの理由をたずねて、詩人はひとり、真っ暗な存在の基底へと降り立つ。――芹沢俊介

A5変 130ページ 2310円(本体2200円+税) 装画=殿岡秀秋、栞=芹沢俊介 ISBN978-4-87995-760-3 C1092 \2200E



第20回富田砕花賞受賞

新刊
金田弘詩集
虎擲龍拏

「虎擲龍拏」とは虎と龍の争い、則ち両雄が相たたかうの意である。西脇順三郎と會津八一を師とした永い年月の想い出から本詩集のタイトルとした。お二方が現実に相見ることはなかったのであるが。

金田弘


金田弘 1921年兵庫県龍野市生れ。95年兵庫県文化賞受賞。詩集『青衣の女人』『旅人は待てよ』『瓔珞』『邪鬼(まがつみ)』『ナラ』『かるそん』詩画集『シムボルのない季節』『このいろをみよ』『玄──刻・点・線』回想記『高橋新吉 五億年の旅』『會津八一の眼光』『旅人つひにかへらず』随想集『四方四佛』

龍虎あいわたりあう、という。これは見ものだ。いざ見参──気はせくのだが、せっかく咲いた庭の木花を愛でずにはおけぬ、「時間の外の時間」についても考えおかねばなるまい……今日はここまで。龍虎あいまみえず、とも聞くではないか。

B5変 72ページ 2940円(本体2800円+税) 編集=鈴木漠 、栞(20ページ)=楠田立身・鶴岡善久・長嶋武彦・西村宗斎・前之園明良 ISBN978-4-87995-759-7 C1092 \2800E



新刊
田中佐知遺稿集
二十一世紀の私

娘、田中佐知が逝って四年の歳月が流れました。亡き娘の生の声、声なき声を活字を通して世に送り出してやりたいと思い、刊行に踏み切りました。一人でも多くの方に心を震わせて読んで頂ければと存じます。

田中志津


田中佐知 1944−2004。詩人、エッセイスト。詩集『さまよえる愛』『MIRAGE』(写真=田中あきゆき)『見つめることは愛』『砂の記憶』『樹詩林』『木とわたし』(画=植垣歩子)、韓国語訳詩集『見つめることは愛』『砂の記憶』、エッセイ集『詩人の言霊』。詩朗読をパリ・東京・福島などで試み、また母、田中志津の小説をラジオ放送で朗読した。2004年以降も、人々による詩の朗読会や読み聞かせの会は続き、作品が作曲・演奏されてもいる。


やわらかな理知にくるまれ
深きよりわきたつ情念
屈曲し、今いちど跳躍する生の声

砂 ふるえるすな。ちのそこからうねるすな…さけぶすな。さかまくすな。はじけるすな。おちてくるそらをだくすな。うみにのみこまれるすな…

A5変 260ページ 2940円(本体2800円+税) 栞=小池昌代 ISBN978-4-87995-757-c C1092 \2800E




新刊
北島/是永駿=編・訳
北島(ペイタオ)詩集

動乱を生き、流離の内に研ぎ澄まされた詩魂がここに在る──廃墟に立ち上がり、宇宙の闇をも照らす言葉そのものの輝き、北島の詩語は暗号コードとして深く沈潜する。

是永駿

付録栞=唐暁渡による北島インタヴュー(10ページ)


北島[ペイタオ・Bei Dao] 1949年、北京生れ。高校在学中に文化大革命が勃発、学業を中断、十年にわたり建設現場の肉体労働にたずさわる。70年より詩作を始め、芒克らと地下文学雑誌『今天』(=今日)を創刊するも、停刊処分となる。89年「六・四」天安門事件をめぐる活動の結果として国外流亡を選択、以後、欧州各国及びアメリカに活動と生活の場をもとめて漂泊。ノーベル文学賞の候補に数度名を挙げられ、世界での評価と注目は高い。詩集に『北島詩選』『ブラックボックス』『旧き雪』『天涯にて』『零度以上の風景』『鍵を開ける』ほか、小説『波動』、随筆集『青い家』など。
是永駿 1943年生れ。大阪外国語大学名誉教授・立命館アジア太平洋大学教授。訳書に、北島『北島詩集』『ブラックボックス』『波動』、芒克『芒克(マンク)詩集』『時間のない時間』、戈麦『戈麦(ゴーマイ)詩集』、魯迅『魯迅全集』(共訳)、『台湾現代詩集』(共編訳)、劉青『チャイナ・プリズン 中国獄中見聞録』、著書に『中国現代詩三十人集』『現代中国詩集』(共編著)『中国二○世紀文学を学ぶ人のために』(共著)ほか。

Bei Dao [北島]──20世紀なかばの中国に生を享け、混迷に迷妄を重ねる人類世界を裸身で生き抜く孤高漂泊の詩人。その思索と言葉の全貌。

きみは霧の海を走る
帆もなく
きみは月夜に停泊する
錨もなく

路はここより消え
夜はここより始まる

四六 404ページ+写真4ページ 4725円(本体4500円+税) ISBN978-4-87995-758-0 C1098 \4500E



図書館協会選定図書
新刊
高橋順子エッセイ集
恋の万葉・東歌

「万葉集」巻14の東歌がうたわれた土地を歩いてみたところ、腑に落ちるものがたくさんありました。可憐、直截な恋の50首を選んで、現代東国方言で5行詩にしてみました。

高橋順子


高橋順子 1944年千葉県飯岡町(現旭市)生れ。詩集『どうろくじんさま』『川から来た人』『貧乏な椅子』『時の雨』(読売文学賞)『普通の女』『幸福な葉っぱ』(現代詩花椿賞)『花まいらせず』(現代詩女流賞)『』『海まで』、連詩『地球一周航海ものがたり』(新藤凉子と)『百八つものがたり』(三木卓・新藤凉子と)『からすうりの花』(新藤凉子・吉原幸子と)、集成詩集『現代詩文庫・高橋順子詩集』『高橋順子詩集成』、詩写真集『砂漠の木』ほか、評論『富小路禎子』『連句のたのしみ』、エッセイ『花の巡礼』『雨の名前』『けったいな連れ合い』『意地悪なミューズ』ほか、翻訳アルプ『航海日誌』ファンタジーなど。


万葉故地を歩く──この風が万葉人のたもとを吹いた風、この水の音が歌の中に鳴っている水音──遠い時代の恋人たちの歌に託した大らかでまっすぐな純情がよみがえる

四六 138ページ 1575円(本体1500円+税) 写真=本橋成一、装幀=菊地信義、本文レイアウト=中村鐡太郎 ISBN978-4-87995-756-6 C1095 ¥1500E




新刊
ミシェル・ドゥギー選集/丸川誠司=訳
愛着

本書は、現代フランスを代表する詩人=哲学者ドゥギーの膨大な作品群から訳者と著者によって選択されたアンソロジーです。thinker-poet の詩と詩法・哲学的考察の全貌を窺うことができます。(編集部)


ミシェル・ドゥギー 1930年パリ生れ。パリ第八大学名誉教授。パリの国際哲学コレージュ、作家会館の代表等を歴任。1977年に“Po&sie”誌を創刊、以降編集長を務める。著書は1959年の『銃眼』から2007年の『作業再開』に至るまで約40冊を数える。マラルメ賞、仏国家詩人賞ほか受賞多数。共訳でハイデガーのヘルダーリン論、ツェランの翻訳にも携わっている。
丸川誠司 早稲田大学准教授。仏現代詩研究。著書に『La Saisie de la matie*re dans la poe**sie d’Andre** du Bouchet, Jacques Dupin et Philippe Jaccottet』最近の論文に「Penser et traduire : figurer et transfigurer」他。
e* アクサン・グラーブ付き
e** アクサン・テギュ付き

博大な知と震える詩心、哲学と詩の稀有なる結合。
ジャック・デリダの盟友にして現代フランス最大の哲学者=詩人、その半世紀にわたる〈思考詩〉の軌跡の全貌──ついに刊行!

菊変 312ページ 5040円(本体4800円+税) ISBN978-4-87995-754-2 C1098 \4800E



新刊
倉田比羽子詩集
種まく人の譬えのある風景

「外は、晴れた日のあたたかな実りのある日で、地面の上でわざわいは過ぎ去り」……〈種まく人〉類として、受苦的存在をめぐる、わたしたち人間の生への問いが立ち上がってきました。

倉田比羽子


倉田比羽子 1946年富山県生れ。詩集『世界のやさしい無関心』『カーニバル』『夏の地名』『中間溝』『群葉』『幻のRの接点』


この町では、抛られた「ことば」たちが硬い地面に毬のように弾み、不意に現れる急坂や段々や曲り角をかろうじて回り込みながらも、痛々しい残響だけを増殖させているかのようだ。人間たちはせっせと産みせっせと殺し、息絶えたのか──さあみんな、
窓を開けようよ、はじまり、はじまり!
種と卵を砂漠にかえし、つぎの氷河期までもちこたえる。

菊変 108ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN978-4-87995-751-1 C1092 \2500E




新刊
江知柿美詩集
天にも地にもいます神よ

「整ったもの」「美しいもの」、権力・思想・風習への不信と抵抗を自らへの問いかけとしてきました。今も、心の平穏を願う誘惑と静まってはいけないという意志の葛藤が続きます。

江知柿美


江知柿美 1932年東京生れ。詩集『歯が痛む夜』『江知柿美詩集』画家・山田貴美子としても活動する。

うまくないんだよ
どこかうまくないんだよ ね──
奴は、神サマは、ちゃんと人間に化けるべきだ。
鬼だって、悔いてみたり嘆いてみたり、ひと通りのことは経験する。
混乱は悪いか、破滅は悪いか、考えるだろう。
わたしだって問うてみる。
どうして歓びは苦悩に先導されなくてはならないのか。
本当に何故?

菊変 160ページ 2730円(本体2600円+税) 装画=著者 ISBN978-4-87995-755-9 C1092 \2600E



第1回小野市詩歌文学賞短歌部門受賞
りぶるどるしおる 66
新刊
岡井隆歌集
ネフスキイ

2006年9月から翌年の8月まで毎日数首の歌を作り続けた。その中から800首余を選び一冊とした。日常吟のあひだに奇妙な鬼子的な歌も生れて、作者である私をおどろかせた。

岡井隆


岡井隆 1928年生れ。歌人。歌集『家常茶飯』『二○○六年水無月のころ』『馴鹿時代今か来向ふ』『伊太利亜』『臓器』『E/T』『ヴォツェク/海と陸』『鵞卵亭』『土地よ、痛みを負え』『斉唱』『岡井隆全歌集』四巻ほか、詩集『限られた時のための四十四の機会詩 他』ほか、評論エッセイ『鴎外・茂吉・杢太郎』『歌集『ともしび』とその背景』『『赤光』の生誕』『ぼくの交遊録』『旅のあとさき、詩歌のあれこれ』『現代百人一首』『茂吉と現代』『歌を創るこころ』『短歌の現代』ほか多数。


表現と記録のあわいに身をさしはさむ
岡井隆
日日の生に寄り添う視線が奔出させる世界と人間を描く歌群

歌人は、毎日数首の歌を書くという戒律を自らに課した。約一年間続けられたこの稀有の試みは多くの歌を誕生させた。それらから840首余を選んで編まれた書下し歌集。

四六変 398ページ 3675円(本体3500円+税) ISBN978-4-87995-753-5 C1392 \3500E



第16回丸山薫賞、第8回山形県詩人会賞特別賞受賞

新刊
木村迪夫詩集
光る朝

死の物語を生きる男の目差しは明るくも暗くもない──とうたったのは亡き黒田喜夫兄である。蔵王の麓の村で、明るくも暗くもない村の顔を、悲しくも淋しくもない村の風景をひたすらに書き続けて五十年。村は生きているか。

木村迪夫


木村迪夫 1935年生れ。詩集に『八月十五日』『いろはにほへとちりぬるを』(現代詩人賞)『マギノ村・夢日記』『日本現代詩文庫 木村迪夫詩集』『まぎれ野の』(晩翠賞)『えれじい』『詩信・村の幻へ』『地郷』『喪牛記』『若い仲間たちへ贈る言葉』『わが中国紀行』『わが八月十五日』『何かが欠けている』『生きている家』エッセイに『収集車人民服務号』『くだものずいそう』『ゴミ屋の記』小説評論『減反騒動記』編著に『遥かな足あと──四十年たった戦没家族の手記』『農民と都市住民』ほか

人びとの慟哭の声に、
樹木と草と地の 無音の声が重なるこの朝、
ぼくは 切除された記憶の片々を掻き寄せ、
ふたたび/ぼくの小径を/歩きはじめる

菊変 150ページ 2730円(本体2600円+税) 装幀=菊地信義 ISBN978-4-87995-750-4 C1092 \2600E



新刊
野村喜和夫詩集
言葉は芝居をつづけよ、つまり移動を、移動を

この最新詩集は、同時に私のもっとも古い作品群でもあります。でも、たんなる回顧で終わらせたくない。批評の新鋭佐原氏の解説とともに、詩の現在にこそ送り届けたいと思います。

野村喜和夫


野村喜和夫 1951年生れ。詩集『plon 14』『稲妻狩』『スペクタクル』『街のいちまい下の虹は蛇だ』『ニューインスピレーション』(現代詩花椿賞)『幸福な物質』『風の配分』(高見順賞)『狂気の涼しい種子』『アダージェット、暗澹と』『草すなわちポエジー』『特性のない陽のもとに』『反復彷徨』『わがリゾート』『川萎え』、翻訳に『フランス現代詩アンソロジー』『海外詩文庫・ヴェルレーヌ詩集』『ポール・ヴェルレーヌ』(P・プチフィス)ほか、評論に『オルフェウス的主題』『現代詩マニュアル』『ランボー・横断する詩学』ほか。
佐原怜 1980年生れ。東京大学大学院博士課程在籍中。2006年、現代詩新人賞評論部門で奨励賞受賞。


その時、炸裂するものがあって、
一つの意味は百もの無意味に分岐した。
無意味は、けれども、
記憶のささくれにさわり、血を滲ませる。
遠く背後にしたと思われる起点が
不意に魁偉な姿で立ちはだかり、
永く狂いつづけている世界と佇立するぼく自身をうながす
──いや、ここからが出発なのだ、と。

菊変 250ページ 2940円(本体2800円+税) 栞=佐原怜:雨の「転回」 ISBN978-4-87995-749-8 C1092 \2800E



図書館協会選定図書

新刊
岡井隆
鴎外・茂吉・杢太郎──「テエベス百門」の夕映え

「テエベス百門の大都」とは森鴎外の仕事の巨きさと多彩さを讃めた評語だ。鴎外・斎藤茂吉・木下杢太郎の三人の詩歌を読み解きながら明治大正の時代の深部まで降りて行かうとした。

岡井隆


岡井隆 1928年生れ。歌人。歌集『ネフスキイ』『家常茶飯』『二○○六年水無月のころ』『馴鹿時代今か来向ふ』『伊太利亜』『臓器』『E/T』『ヴォツェク/海と陸』『鵞卵亭』『土地よ、痛みを負え』『斉唱』『岡井隆全歌集』四巻ほか、詩集『限られた時のための四十四の機会詩 他』ほか、評論エッセイ『歌集『ともしび』とその背景』『『赤光』の生誕』『ぼくの交遊録』『旅のあとさき、詩歌のあれこれ』『現代百人一首』『茂吉と現代』『歌を創るこころ』『短歌の現代』ほか多数。

若き詩人木下杢太郎は森鴎外を百もの門を他に開く古代の大都テエベスになぞらえた。斎藤茂吉もまた別の道を踏んでそこへやって来る。三人の足跡は絡み合い、ときには離れ、また重なる。混迷の時代をかきわけつつ行くその姿を、作品・日記・書簡・歴史記録から追う。

四六 502ページ 5040円(本体4800円+税) ISBN978-4-87995-752-8 C1095 \4800E



新刊
岩佐なを詩集
幻帖

版画等20点と詩の言葉による作品集

もうそう多くはのぞみませんが、私の詩で世の中の何人かの人がワクワクしてくれればありがたいなぁ、うれしいなぁと思っています。一人でも二人でも、十人以上なら最高。

岩佐なを


岩佐なを 1954年、東京生れ。司書、銅版画家、詩人。詩集『しましまの』『鏡ノ場』『霊岸』(H氏賞受賞)『離宮の海月』画集『方寸の昼夜』『岩佐なを銅版画蔵書票集』など。


二十の素描・銅版画と
おびただしい言葉の群れからなる
不可思議な味の作品集

A5変 114ページ 2940円(本体2800円+税) ISBN978-4-87995-748-1 C1092 \2800E



第4回更科源蔵文学賞受賞

新刊
新延拳詩集
永遠の蛇口

銀河系の裏側の星にいる自分とよく似た男、島宇宙に棲む大婆、虚言癖の雪だるま。奇妙で、そしてとてもなつかしい存在。永遠の蛇口を通って逢いにゆこう。明日の夜に見るはずの夢を今見よう。

新延拳


新延拳 1953年生れ。詩集『雲を飼う』『バイリンガル四行連詩集』『わが祝日に』(地球賞・詩と創造賞)『百年の昼寝』『蹼(みずかき)』『紙飛行機』しかけ絵本『どうぶつれっしゃしゅっぱつしんこう』。

くたびれた背広がブランコをゆらしている。遺失物になったが最終的には持ち帰られる荷物のように。記憶の蛇口をあけたりしめたりしている。パン屑を運ぶ蟻の列を見ている子犬を見ている。やがて夕日を見る、星も見るだろう。そして金木犀の香のなかを走る子どもを、風を、光を抱きしめたいと思っている。

A5変 114ページ 2625円(本体2500円+税) 装画=浜田洋子 ISBN978-4-87995-747-4 C1092 \2500E



新刊
大平常元詩集
ガラス容器

ほうろく の うえ で まめ が はじける/ぽーうん とはじける/まめ が はじける/まめ が かわを むく はら を だす/ぽん ぱーうん/ぱん ぽん ぱちーん(『ガラス容器』より)

大平常元


大平常元 1937年仙台生れ。宮城県詩人会・宮城県芸術協会会員。仙台現代詩研究会・詩誌「縄」主宰。


迷わずに
つゆ草を踏みわけて 来てくれ給え

ぼくは 終日 はためく 旗の下で 旗ざおをゆすっています
旗ざおをゆすりながら 道に迷ったギリシャの青年と
時間について 話し合っているのが 見える筈です

椅子を一つ 空けておきます

言の葉の舞。とつ追いつのフーガ。で、やや鈍色のヴェクトル。遠心、求心、して収斂。J・ケージ、く、くしゃみ。E・サティ、しゃ、しゃっくり。言の葉紡いで絵と物語りの揺曳、はてたたなわる神話。心モノにどうかして。ああ親和力よ。言の葉迷宮を縫い、詩人対象に静脈浮き彫り、カタルシス遂げ、極上のウィット、エスプリが見者を陶酔にいざなう。その芳醇なコク。言葉よ、といい口噤む紫水晶の朝の奥つ城。──みやこうせい

菊変函入 218ページ 3150円(本体3000円+税) 栞=長谷川龍生 装画=青野文昭 ISBN978-4-87995-746-7 C1092 \3000E




新刊
アウグスト・モンテロッソ/服部綾乃・石川隆介=訳
全集 その他の物語

ラテン・アメリカ随一の短編作家モンテロッソ最初の短編集。怪奇風あり、喜劇風あり、いずれも人間の深層心理を突く傑作ぞろいの本書で、モンテロッソ文学の魅力をご堪能下さい。

服部綾乃・石川隆介


アウグスト・モンテロッソ 1921−2003。ホンジュラス生れのグアテマラ人。44年にメキシコに政治亡命、その後はメキシコを拠点に作家活動をつづけた。ガルシア=マルケスを始めとして、その文学作品を高く評価する声は多く、2000年にプリンシペ・デ・アスツーリアス文学賞を受賞。著作に『金を探すものたち』『Eの文字』『寓話への旅』『その他は沈黙』『永遠のうごき』『動物と人間』『黒い羊 他』など。
訳者 前翻訳『黒い羊 他』と同じく、メキシコ生れでスペイン語を母語とする石川隆介と日本でスペイン文学を専攻する服部綾乃が共訳した。

秘かな野心がある。一つの文章だけでできた短編作品、あるいは一行だけの作品による短篇集を作りたい。だがいまだにモンテロッソの「恐竜」(本書所収)を超える作品は書けないのだ。─イタロ・カルビーノ

菊変 198ページ 2625円(本体2500円+税) 装画=浜田洋子



新刊
枝川里恵詩集
青の飛行

始まる前に、書かれる声が聞こえて来るような…、静かな打ち寄せる波の音。萌…。(「青の飛行」)わたくしは、どこからか、聞こえて来る声に、耳を澄ましていました。

枝川里恵


枝川里恵 東京都生れ。詩集『金木犀の焔


何かが始まろうとしている。今、この時。かすかに見えて来るもの聞こえて来るものをたよりに、萌(きざし)の現れを追う。幾年かまえ、そして、彼方の未だ風にくるまれていた時まで。

A5 114ページ 2625円(本体2500円+税) 装画=ミズテツオ ISBN978-4-87995-744-3 C1092 \2500E




新刊
有松裕子詩集
エデン

バブルな私達はかつてジェネレーションXとか新人類と呼ばれ今はその呼称すら忘れられました。消えてゆくことが進化というものだと輝きの日々に理解できていたら、どんな現在があったでしょう。

有松裕子


有松裕子 詩集『擬陽性』

どんなふうにわたしの心臓を切り裂けばいいか、教えてあげよう。
さがしているものはここにはない。こどもの頃のように、心躍らせて風のなかを歩いてゆきさえすれば、見つかる、とでもいうのだろうか。似たような場所、永遠のない場所をぐるぐる廻っている。早く誰かを見つけられればいいが。

A5変 96ページ 2310円(本体2200円+税) ISBN978-4-87995-743-6 C1092 \2200E



りぶるどるしおる 65
新刊
サン=ジョン・ペルス詩集/有田忠郎=訳

画家ブラックの「鳥・連作」のためのペルス最後の長編詩。飛翔する鳥を宇宙のエネルギーの可視的な砕片として、凝縮された文体で記述する。ノーベル賞受賞記念講演「ポエジー」を併録。

有田忠郎


サン=ジョン・ペルス 1887-1975、仏領グヮドループ島生れの詩人。フランス外務省に務めたが、第二次世界大戦敗北にあたって政府の休戦賛成派と対立、アメリカに亡命。戦後名誉回復され、60年にノーベル文学賞を受賞。詩集『讃』『遠征』『亡命』『』『航路標識』『クロニック』『鳥』『旱魃』など。
有田忠郎 1928年生れ。詩集『子午線の火』『一顆明珠』『髪と舟』『』『セヴラックの夏』、エッセイ集『夢と秘儀』『異質のもの』、翻訳サン=ジョン・ペルス『』セガレン『碑』ガスカール『箱舟』マニー『アルチュール・ランボー』シオラン『崩壊概論』モヌロ『超現実主義と聖なるもの』リシャール『詩と深さ』ほか。


飛翔する鳥は魂そのもの、魂の断裂そのもの、生命の不屈の現れ。
ペルス
宇宙エネルギーの可視的砕片として鳥を描く。
《行け、もっと先へ!……》生きかつ創造することの広大さに向って、われらの夢が出現させるよりさらに多くの岬を巡って、鳥たちは越えて行く/ペルス最後の長篇詩。

四六変 96ページ 2100円(本体2000円+税) 装画=小野絵里




新刊
高柳誠詩集
鉱石譜

長いあいだ鉱石のように確実な手応えのあることばを夢みている。この本の中のたったひとつのことばでも、読者の心のうちで鉱石のようにきらめいたなら、とてもうれしい。

高柳誠


高柳誠 1950年生れ。詩集『廃墟の月時計/風の対位法』『夢々忘るる勿れ』『半裸の幼児』『万象のメテオール』『イマージュへのオマージュ』『』『樹的世界』『アダムズ兄弟商会カタログ第23集』『都市の肖像』(高見順賞)『アリスランド』(H氏賞)ほか、詩画集『月光の遠近法』(画=建石修志)『触感の解析学』(画=北川建次)『星間の採譜術』(画=小林健二)(以上3冊で、歴程賞)、エッセイ『リーメンシュナイダー』

石/物質の煌めきと翳りの
底にまざまざと幻視される
生のゆえ知れぬ欲望、
崩れ落ちる夢想、
不可思議な記憶。

月長石…銀星石…紅玉髄…蛋白石…海王石
…柘榴石…木琴石…翠玉…血石…真珠
…藍鉄鉱…翡翠輝石…金剛石…曹灰硼石
…土耳古石…紅玉…藍晶石…風信子石
…卵黄石…青金石…螢石…水晶…赤鉄鉱
…青電気石…尖晶石…琥珀…画家
…天文学者…男…女…私…

菊変 130ページ 2730円(本体2600円+税) ISBN978-4-87995-741-2 C1092 \2600E



新刊
財部鳥子詩集
胡桃を割る人

言葉を惜しむことを自分に課して書いた詩集です。世界最短の詩、俳句の歴史と技法をひそかに偸みました。いわば筋トレをしてすっきりとしかし豊かな詩をこころざしました。

財部鳥子


財部鳥子 1933年生れ、中国(旧満州)育ち。46年日本に引き揚げる。詩集『衰耄する女詩人の日々』『モノクロ・クロノス』(詩歌文学館賞)『烏有の人』(萩原朔太郎賞)『中庭幻灯片』(現代詩花椿賞)『西游記』(地球賞)『腐蝕と凍結』『わたしが子供だったころ』ほか、共訳書『現代中国詩集・チャイナミスト』『億万のかがやく太陽』ほか、小説『天府冥府』エッセイ『無垢の光』『詩の贈り物12カ月』など。


しずかに目をつむってお聞きなさい──
…満月が減ってゆく音…ものいわぬ人がさしのべる手の呼びかけ…百歳の祖母が七月の無音を空に放つ…峠の奥からもうれつな緑のあいさつ…言葉のまわりで黙してはまたざわめきたつものたち…
──書物を伏せ、手のひらの木の実をそっとにぎってみる。

A5変 126ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN978-4-87995-739-9 C1092 \2500E



りぶるどるしおる 64

新刊
高貝弘也エッセイ集
白秋

トンボの眼玉に潜りこんで、北原白秋の世界をわたしと覗いてみませんか。「童心」をキーワードに、「童謡」を中心に、高くそして広く、白秋の国を旅してみませんか。

高貝弘也


高貝弘也 1961年生れ。詩集『縁の実の歌』『半世記』(地球賞)『高貝弘也詩集』『再生する光』(現代詩花椿賞)『生の谺』(歴程新鋭賞)『播種の鎮魂』(矢立詩人賞)『言霊』『薄林飛巻子抄』『敷き藺』『深沼』『中二階』

北原白秋の童謡、抒情小曲、そして〈まざあ・ぐうす〉
詩人 高貝弘也
「トンボの眼玉」とともに詩のありかを見つめる

赤い鳥小鳥、揺籠のうた、銀の点々海雀…母を待ちつつ金魚を突き殺す少年や、墓場の血のような曼珠沙華──童心と抒情、過酷な現実と言葉の光。白秋の世界を歩く、清新なエッセイ。

四六変 224ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN978-4-87995-740-5 C1395 \2500E



新刊
藤本敦子詩集
風のなかをひとり

生きるって何だろう。自分を律して生きるとは? 答えは、自然の中に隠されているみたいです。書くことは、軽くなることかも知れません。

藤本敦子


藤本敦子 1945年生れ。詩集『体温』『まひる』。


風。あなたに触り、
そのあとわたしに触れていった。
天空に突き入る鳥に、
そして地面にたよりなく踏ん張る木に。
それから…生傷のような雲を吹きやり、
光のなかのこどもとまろび遊び、
ひとり歩むわたしのかたわらを行くだろう。

A5変 122ページ 2625円(本体2500円+税) 栞=伊藤桂一 ISBN978-4-87995-738-2 C1092 \2500E




新刊
津久井ひろみ詩集
水が笑う

一枚の紙。裏と表の僅かな厚さに隠される境はあらゆるものを触発する。植物と動物、光と闇、地平と異界……眼にみえないこの境の空間には生命の葛藤。その綾なし蠢く不可思議なゆらぎ。

津久井ひろみ


津久井ひろみ 1937年岐阜県生れ。1963年よりフランス在住。詩集『Ceux qui n'existent pas』『川の傷口』『時のいろ』、仏文著書『芭蕉・「奥の細道」』『西行・虚空へ』(共著)『雪舟絵画の精神的源泉』、写真集『大地を染める』

喰らい、噛み砕き、貪り、せきこむように踊りつづける。目も眩むその息づかいがひそと鎮まる時、あらわになる地平線…風平線、異平線、夢平線。水が笑う/朝やけに夕やけに。ひしがれた乳腺を搾り、笑いを飲む嬰児。彼もまたやがて木を伐り、石を割り、踏みつけられ、危うい速度で蠢き踊る。嗤うな。

A5変 108ページ 2625円(本体2500円+税) カバーオブジェ=津久井利彰 ISBN978-4-87995-737-5 C1092 \2500E



新刊
叶美紗子詩集
虹鏡

色が色として、ことばがことばとして咲く、僅かな瞬間。人生はその瞬間の連なりでできている。その瞬間を頂き、呼吸に変えながら。夢想が落とした色のカケラを集めました。

叶美紗子


叶美紗子 1979年生れ。本書は第一詩集である。


これ、何? ぼうえんきょう? 水玉模様に隠れる笑い声…はき違えた靴…クモ…ヒコウキグモ…赤い月の結晶を湛えた野イチゴ…ふる…ふる…ふ…ふるふるふるるるるる………この方向で正しいはずだ…ことばの舟を漕ぐ

A5変 80ページ 2310円(本体2200円+税) 装画=森雅代 ISBN978-4-87995-736-8 C1092 \2200E




新刊
ジェイムズ・メリル詩集/志村正雄=訳
ページェントの台本 上

メリルの壮大な三部作《サンドーヴァの変化する光》(全米図書賞受賞)邦訳完結──『イーフレイムの書』『ミラベルの数の書』『ページェントの台本・付コーダ』の全邦訳が揃いました。

ブラヴァツキーの《ヴェールをぬいだイシス》やシュタイナーの《アカシア年代記より》が霊学的に試みたことを文学的に完成したのが《サンドーヴァの変化する光》にほかならないと考えている。

志村正雄


ジェイムズ・メリル 1926─1995.詩集『夜と昼と』『火花よけ』『嵐をついて』『神曲』『イーフレイムの書』(ピュリツァ賞)『ミラベルの数の書』『ページェントの台本・付コーダ』(以上三作を一巻とした『サンドーヴァの変化する光』)『奥の部屋』他、小説『後宮』他、詩劇、エッセイ集など。
志村正雄 1929年生れ。訳書にジョン・バース『旅路の果て』、トマス・ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』、ガートルード・スタイン『ファウスト博士の明るい灯り』他。著書『神秘主義とアメリカ文学──自然・虚心・共感』、詩集『から/へ』など。

その昔…そこに緑のものがひろがった…ケンタウロスが走る…人間が二足歩行を始め…巨大な閃光が炸裂し…そしてまた今、ひとりの赤ン坊が初めての呼気をはく…
ほんとう? そういうことだったの?
死すべきともがらとともに生じた、時間の壮大な歴史、その人間語訳。血わき肉おどる、否、霊わき気おどる創世についての書。

菊変 上/368ページ、下/324ページ ともに5040円(本体4800円+税)



新刊
ジェイムズ・メリル詩集/志村正雄=訳
ページェントの台本 下

メリルの壮大な三部作《サンドーヴァの変化する光》(全米図書賞受賞)邦訳完結──『イーフレイムの書』『ミラベルの数の書』『ページェントの台本・付コーダ』の全邦訳が揃いました。

ブラヴァツキーの《ヴェールをぬいだイシス》やシュタイナーの《アカシア年代記より》が霊学的に試みたことを文学的に完成したのが《サンドーヴァの変化する光》にほかならないと考えている。


ジェイムズ・メリル 1926─1995.詩集『夜と昼と』『火花よけ』『嵐をついて』『神曲』『イーフレイムの書』(ピュリツァ賞)『ミラベルの数の書』『ページェントの台本・付コーダ』(以上三作を一巻とした『サンドーヴァの変化する光』)『奥の部屋』他、小説『後宮』他、詩劇、エッセイ集など。
志村正雄 1929年生れ。訳書にジョン・バース『旅路の果て』、トマス・ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』、ガートルード・スタイン『ファウスト博士の明るい灯り』他。著書『神秘主義とアメリカ文学──自然・虚心・共感』、詩集『から/へ』など。


その昔…そこに緑のものがひろがった…ケンタウロスが走る…人間が二足歩行を始め…巨大な閃光が炸裂し…そしてまた今、ひとりの赤ン坊が初めての吸気をのむ…
ほんとう? そういうことだったの?
死すべきともがらとともに生じた、時間の壮大な歴史、その人間語訳。悩める天界からの伝言。霊わき気おどる創世についての書。

5月初旬発売予定 菊変 上/368ページ、下/324ページ ともに5040円(本体4800円+税)




新刊
鏡たね詩集
薄暮の道

夜が来る前の薄ら闇。いとしい方よ、遠い過去世も未だ見ぬ彼岸も、山桜は今を静かに咲いていましょう。〈香炉は/新月に吊り下げられ/潤み〉と物語を夢路に綴ります。

鏡たね

鏡たね 詩集『冬の旅』『中世の庭』『東大寺修二会讃』『韻律』ほか。

戦があった。忘れ去るための儀礼はつねのとおりに行われた。
おびただしい卵生のものたちが、賤しい姿に爛熟し、優しい仕草で腐れてゆく。
過ぎて行く者らのはるかなさんざめきが谺する
薄闇/うすあかりの道。
時の枷を振り切り、子らが戯れ行く。風が行く。行方は知れぬ。

A5変 130ページ 2625円(本体2500円+税) 装画=須田敏夫



第16回萩原朔太郎賞受賞
前橋文学館・鈴木志郎康展
新刊
鈴木志郎康詩集
声の生地

詩集を出すときいつも誰が読むのかと思います。今回はその思いに向き合って、既に発表した詩を改稿し、新たに長い詩を書き、多様な人々の中で生きる自分の姿を現そうと思った。

鈴木志郎康

鈴木志郎康 1935年生まれ。主な詩集『新生都市』(1963 新芸術社)『罐製同棲又は陥穽への逃走』(1967 季節社・H氏賞)『見えない隣人』(1976 青土社)『家の中の殺意』(1979 思潮社)『二つの旅』(1983 国文社)『姉暴き』(1985 思潮社)絵詩集『手と手をこするとあつくなる』(画・飯野和好 1986 ひくまの出版)他『鈴木志郎康詩集』『新選鈴木志郎康詩集』『続・鈴木志郎康詩集』(思潮社・現代詩文庫)書肆山田刊『わたくしの幽霊』(1980)『生誕の波動』(1981)『融点の探求』(1983)『身立ち魂立ち』(1984)『虹飲み老』(1987)『タセン』(1990)『遠い人の声に振り向く』(1992)『石の風』(1996)『胡桃ポインタ』(2001・高見順賞)。


それは
わたし。
躯が灰になると消える記憶。
ギューン、ギュルルン、ギュルルン、パッ。
パッ、パッ、パッ。パッ、パッ。
わたしは詩を書いた。
わたしは詩を書いている。
生きる自由だ、
詩は。
瞬間の自由だ、
未完の自由だ、
ビュン、ビュビューン
ビュン、ビュビューン
ラ、ラ、ラ

菊変 186ページ 2940円(本体2800円+税) ISBN978-4-87995-734-4 C1092 \2800E




新刊
山崎佳代子詩集
アトス、しずかな旅人

その岸辺で、私たちの言葉はすべて水の光になる。黎明のとき、故郷の水が眼の底に燃え、異郷の光は耳の奥に透きとおり、いま、あなたのすがすがしい飛翔を予感して。

山崎佳代子

山崎佳代子 1956年生れ。在べオグラード。詩集『秘やかな朝』『薔薇、見知らぬ国』『産砂RODINA』『鳥のために』著書『そこから青い闇がささやき』『ある日、村は戦場になった』『解体ユーゴスラビア』翻訳ダニロ・キッシュ『死者の百科事典』『若き日の哀しみ』ほか、セルビア語による詩集・評論など。

(何をしてるの)/(旅のしたくさ)/(どこへゆくの)
旅立つ朝。岸辺がつめたく光りはじめるのに、私は気がつかなかった。
(僕は知っていたよ)
地図にはないその岸辺を、翼はないが光る靴をはいた天使が、傷だらけの鞄を提げて急ぐ。
小鳥になった、あなたの言葉とともに。
はじめてのなきごえをあげようとするきみのもとへ。
星の夢をにぎりしめた小さな手に、あなたの小鳥はそっととまるだろう。

A5変 160ページ 2730円(本体2600円+税) 装画=ヴラディミル・ドゥニッチ ISBN978-4-87995-733-7 C1092 \2600E



りぶるどるしおる 42
重版
若林奮×前田英樹
対論◆彫刻空間──物質と思考

歴史よりも人間が初めて絵を描いた事実に現在の私を直接結び付けてみよう、と考えるのは、おそらく私的な範囲のことだと思いますが、私にはとても大切なことの様に思われるのです。

若林奮

対論の現場では、こう述べるに足る思索が実際に自分の中にあるのか、という思いに付き纏われていました。けれども、こうして本になった私たちの対話は、現実に交わされたあの長い懸命な言葉のやりとりを唯一の源泉としているでしょう。

前田英樹

若林奮 1936年生まれ。彫刻家。作品に「樹皮と空地」「前方に犬、下方に花」「緑の森の一角獣座」「胡桃の葉」「VALLIES」「大気中の緑色に属するもの」「遠硫化庭」「所有・雰囲気・振動─森のはずれ」「振動尺」「日の出・日没」「残り元素」他多数。作品集『境川の氾濫』版画=若林奮・詩篇=河野道代による詩画集『花(静止しつつある夢の組織』。
前田英樹 1951年生まれ。批評家。著書に『倫理という力』『在るものの魅惑』『セザンヌ 画家のメチエ』『小林秀雄』『映画=イマージュの秘蹟』『言語の闇をぬけて』『小津安二郎の家』『沈黙するソシュール』他、映画作家ソクーロフとの対話録など。


表現とは何なのか。表現する人間とは何者なのか。彫刻家若林奮 批評家前田英樹による思考の交換。さまざまな角度から、表現・表現行為・表現する人間を見極めようとする、類を見ない試み。美術表現、言葉、思考、物質、ラスコー壁画・セザンヌ・マチス・ジャコメッティ、自然、そして人間について。

四六変 204ページ 2500円+税 ISBN4-87995-533-7 C1370 \2500E




新刊
朝倉勇詩集
散骨の場所

生の証とはなんだろう、存在とは。感じること、そして呼応ではなかろうか。感応の確認が存在を彫刻していく。詩集『散骨の場所』は作者77年の感応の足あと。回帰する声だ。

朝倉勇

朝倉勇 1931年生れ。詩集『みてみたい』『田園のスケッチ』『鳥の歌』(丸山豊記念現代詩賞)『麻布仙台坂の日曜日』『神田川を地下鉄丸の内線電車が渡るとき』『鬼の蟲』『十月の幕』『掟』詩画集『女のひとと鳥』(画=脇田和)物語『ポールと小鳥』(絵=安野光雅)

ぼくは、もう理を説く少年ではないが、剣呑な道であってもどうしても行くには、わけがあるように思う。向こう側に何があるか知らないままに橋を渡る日もある。散るまいとする桜とともに時をこらえ、散り舞う銀杏の葉の最後の仕事に酔う。吹く風よ聞かせてくれ─紺碧の空と海の呼ぶ声を。

A5変 124ページ 2625円(本体2500円+税) 栞=清水哲男 ISBN978-4-87995-731-3 C1092 \2500E



第8回山形県詩人会賞特別賞受賞
新刊
菊地隆三詩集
父・母

かつて、オトウサンヲ、キリコロセと歌った詩人がいた。親から命を貰って、この世に在ることの有難さを、(おかし)と(あわれ)の言語を混淆させて歌う反姥捨・反爺捨詩集。

菊地隆三

菊地隆三 1932年生れ。内科医。詩集『夕焼け 小焼け』(丸山薫賞)『待つ姿のエスキス』ほか


母よ、骨で笑いながら、まだ傍で見守ってくれるつもりか。
苦労をかける。ごめん。
父よ、無理しなくていい。遠路はるばる迎えになど出てくれるな。
あっちで火にあたりながら酒でもやっててくれ。
間もなく俺がそっちに会いに行くから。
子らよ、もう付いて来るな。この先は一人で行ける。
ほら、仲のよいみみずが二匹。道案内だそうだ。

A5変 138ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN978-4-87995-732-0 C1092 \2500E




新刊
阿部嘉昭詩集
昨日知った、あらゆる声で

唄う心で行を運び、詩篇に不測の終りを見出す。評論を書き連ね倦んだ「私」が、老いの兆しとすれちがうように詩作の初心に戻る。「私」はいるだろうか、この律動の中に──

阿部嘉昭

阿部嘉昭 1958年生れ。著書に『マンガは動く』『僕はこんな日常や感情でできています』『少女機械考』『成瀬已喜男』『日本映画の21世紀がはじまる』『68年の女を探して』『椎名林檎vsJポップ』『実践サブカルチャー講義』『精解サブカルチャー講義』『日本映画が存在する』『松本人志ショー』『AV原論』『野島伸司というメディア』『北野武VSビートたけし』

私を打ってゆく淋しさがある…名指しできぬ多くの声がこの躯/思考を貫いて、そうして…無垢の時間=歌が流れだす。──バレんなよ、わたし…

B6変 108ページ 2100円(本体2000円+税) 栞=藤井貞和・小池昌代 ISBN978-4-87995-728-3 C1092 \2000E



新刊
田中宏輔詩集
The Wasteless Land. II

雑誌「國文學」に掲載された五篇の詩稿を収録。詩論詩の試み。テキスト・コラージュによるテキスト・コラージュ論。引用のみの詩行からなる「マールボロ。」の詳細な解析による「テキスト・コラージュ詩」の詩学。

田中宏輔

田中宏輔 1961年生れ。詩集『Forest。』『みんな、きみのことが好きだった。』『The Wasteless Land.』『Pastiche』


世界の内に刻まれた無数の言葉の氾濫。
孤独な魂が、わたしの魂を、しじゅう、他のだれかの魂と取り換える。/詩論詩の試み。

A5変略フランス装 156ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN978-4-87995-726-9 C1092 \2500E




新刊
田中宏輔詩集
The Wasteless Land. III

●あなたの顔をさわらせてほしいわ●破顔●戦争を純粋に楽しむための再教育プログラム●ぼくは●金魚に生まれ変わった扇風機になる●狒狒●非存在たることに気づく●わっしゃあなあ……

田中宏輔

田中宏輔 1961年生れ。詩集『Forest。』『みんな、きみのことが好きだった。』『The Wasteless Land.』『Pastiche』

詩人の内に滾る未生の言葉の噴出。
これらのこれらのこれらの言葉がたったひとつの単語として複雑で遠大な意味にむかう

A5変略フランス装 64ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN978-4-87995-727-6 \2000E



新刊
後藤美和子詩集
大地の黄身

いつか見た世界ではなく、これから見る世界を描きたい。予感が私を突き動かし、森を疾走させ、平原を渡らせる。空の手をして、足は裸足で。

後藤美和子

後藤美和子 1964年生れ。2002年〈ユリイカの新人〉賞受賞。詩集『極地


いつの時だったか…この惑星の狂騒はとうに枯れ絶えていた。うずくまっていた寡黙な影が立ち上がる。地中のものの小さな声を受け、鉤ざきの腕をあげ、光の中に走り行く…裸足で…。彼方にも…もう一人…。

A5変 130ページ 2310円(本体2200円+税) 装画装幀=浜田洋子+亜令 ISBN978-4-87995-725-2 C1092 \2200E




新刊
林浩平エッセイ集
裸形の言ノ葉──吉増剛造を読む

現在、地球上でもっとも尖鋭な詩的実験の実践者は吉増剛造だ。『ごろごろ』に代表される言語表象の極北を「読む」ことは現在の批評言語に課された当為ではないか。内的な強い促しによって私は本書を書いた。

林浩平

林浩平 1954年生れ。詩集『光の揺れる庭で』『天使

吉増剛造の言葉を追う:語の統覚を砕き、意味に収束しない声を捉え、世界の響きを拾う。…それは、人間社会が言葉に課し、言葉が背負おうとする負荷を、ふりほどき、かなぐり捨てるかのようだ。何にも屈さず、何処にも到達しようとせぬために。

四六変 202ページ 2100円(本体2000円+税) 装幀=菊地信義 ISBN978-4-87995-724-5 C1095 \2000E



第60回読売文学賞随筆・紀行賞受賞、図書館協会選定図書
新刊重版
白石かずこエッセイ集
詩の風景・詩人の肖像

一度でも出逢った親しい詩人たちの声、人間像。おかしく、かわいく且つ偉大な世界の詩人たちが詩の風景を連れて地球のあちこちから15人現れたのです。

白石かずこ

白石かずこ 1931年バンクーバー生れ。詩集『満月のランニング』『浮遊する母、都市』(晩翠賞)『現れるものたちをして』(高見順賞・読売文学賞)『ひらひら、運ばれてゆくもの』『太陽をすするものたち』『ふれなま、ふれもん、ふるむん』『砂族』(歴程賞)『聖なる淫者の季節』(H氏賞)『今晩は荒模様』『卵の降る街』ほか、エッセイ集『黒い羊の物語』『ロバにのり、杜甫の村へゆく』『JAZZに生きる』など多数、ほかに翻訳も。



こんにちのユリシーズ

世紀をこえる詩の海への航海、世界のさまざまな国への旅がはぐくんだ詩の交友。
日本と世界の詩人15人に捧げるエッセイにして珠玉のアンソロジー。

菊変 466ページ 3675円(本体3500円+税) 装幀=加藤光太郎 ISBN978-4-87995-723-8 C1095 \3500E



第17回丸山豊記念現代詩賞受賞

新刊
古賀忠昭詩集
血のたらちね

土を耕すことしかしらなかった母の、その極楽の中身は驚く程貧困でした。「ままくうて、ふろ入って、ねる。」地獄はもっと貧困でした。「地獄の他に、どこに行くとこのあるの?」

古賀忠昭

古賀忠昭 1944-2008。福岡県柳川市のはずれの干拓地に生れる。25歳ころまで家業の農漁業に従事。その後、久留米にて廃品回収業を営み、現在に至る。闘病中であったが2008年4月14日逝去。詩集『血ん穴』『土の天皇』『念仏うた』『泥家族』


たかかとこはやめて
ちをはいちをだきこんで
じごくのことをおもうてください

30年の沈黙の時を解放した詩人が、命の底に溢れ出る絶唱の言霊を召喚する

菊変 114ページ 2310円(本体2200円+税) 装幀=稲川方人 ISBN978-4-87995-722-1 C1092 \2200E



新刊
吉田義昭詩集
北半球

私はどんな科学的な視点で、この地球を見ていたのだろうか。この時代に、私は傲慢な人間の形をしていると思うが、私の視点でしか地球を見つめられないことに、正しく謝罪しなければならないだろう。

吉田義昭

吉田義昭 詩集『空にコペルニクス』『ガリレオが笑った』『空の透視図』『贋ランボー記』



宇宙のなかのある一点、
地球の、ここに住むことに疲れると
いろいろのことを考えてしまう…

雲は何でできているのか
空は何でできているのか
そもそも微粒子からできていた人が
微粒子に戻り、
非科学的に消え、消え残り、
私は科学的に悲しむ

風が吹く
木が揺れることを楽しむようだ
太陽が海に溶ける
少年が背をむけてじっと立ち尽す

A5変 130ページ 2625円(本体2500円+税) 装画=柿本忠男 ISBN978-4-87995-721-4 C1092 \2500E




新刊
平田俊子詩集
宝物

詩っていいものだなと最近よく思います。詩は私がもっとも大切にしているものであり、一番の宝物です。三年ぶりに出す詩集が誰かの目に、いいえ心に触れてくれますように。

平田俊子

平田俊子 1955年生れ。詩集『詩七日』(萩原朔太郎賞)『手紙、のち雨』『平田俊子詩集』『ターミナル』『(お)もろい夫婦』『夜ごとふとる女』『アトランティスは水くさい!』『ラッキョウの恩返し』小説『ピアノ・サンド』『二人乗り』(野間文芸新人賞)『さよなら、日だまり』戯曲集『開運ラジオ』エッセイ集『きのうの雫』


あの時、私だけが聞いた柔らかな声

何をのぞみ 何をあきらめるのか
何を得 何を失ったつもりか
大切なものは何度でも捨てなければならない
もっと大切なものが 捨てようもなく
手の中にあるのだから

水の中から声がします

A5変 164ページ 予価2940円(本体2800円+税) 造本装幀=菊地信義 ISBN978-4-87995-716-0 C1092 \2800E



第41回小熊秀雄賞受賞
新刊
竹田朔歩詩集
サム・フランシスの恁麼

書くという行為は私を凌駕する。私の精神は、現実との接合或いは接触、衝突や破壊により、少しずつ世界に融合し消滅する。私にとって詩は禅的変容であり、血流であり肉塊であり骨である。

竹田朔歩

竹田朔歩 大阪市出身。詩集『軽業師のように直角に覚めて』



自己の存在の記憶を、ひとつひとつ確めている人である。自己がいったい何者であるか。さらに加えて変革の鞭をふるいつつ表白の領土において尚一層の造形性を高めようとしている。
禅のように、修練の両輪である。
きびしい難路が待ちかまえている。
人間の素肌に触れて立ち向う「実存」とひろがる夢幻の「芸の彩どり」のバランスシート。これからの人生に大いなる可能性の明日を生む。──長谷川龍生

A5変略フランス装 122ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN978-4-87995-720-7 C1092 \2500E




新刊
大石健詩集
楕円形ノ夏no夜

日本語と呼ばれる1つの“個別言語”における、〈神的暴力〉の物語と読めるかもしれない。あるいは、書きことばの砂丘における、希望(singularity)の物語と。

大石健

大石健 1947年生れ。詩集『ブリキのwe


騎乗の婦人が木立のなかを行く。少し変だ…。木の手前の婦人の姿を背後の幹が侵している。木々の間には切り裂かれた空間が空無として描かれる。ねじれた視界がどっと押し寄せる。
本書があらわにする言葉たちもまた、よじれからまった視野のなかを痙攣しながら迫ってくる。見え隠れする「いまだ/すでに」の狂った曲率に翻弄されつつも。
──(きみはどこにいるの?)

菊変 122ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN978-4-87995-719-1 C1092 \2500E



りぶるどるしおる 63
藤井貞和
詩的分析

分析することは分析するための共通言語を作りだすことと対(む)きあう関係にある。共通言語は詩学でありその方法であること。最新の脳科学のなかにまで詩がある。

藤井貞和

藤井貞和 1942年生れ。詩集『人間のシンポジウム』『神の子犬』(現代詩花椿賞)『ことばのつえ、ことばのつえ』(高見順賞・歴程賞)『「静かの海」石、その韻き』『悲しみをさがす詩』『明るいニュース』『大切なものを収める家』『ピューリファイ、ピューリファイ!』『ラブホテルの大家族』他、評論『タブーと結婚』『物語理論講義』『自由詩学』『平安物語叙述論』『源氏物語論』『詩の分析と物語状分析』『反歌・急行大和篇』『深層の古代』『源氏物語の始原と現在』他



《詩のことば》なんか存在しないのかもしれない 詩人藤井貞和はつぶやく きわめて意識的な言語体験が重ねられるだけではないか、と

音数律が無くとも村々はうたごえを喪わなかった。ことばは文字に写されなくとも表わすことをする。この視界に人は生きてきた。この足場から、もう一度問うてみる──詩の成立を促す人の営みそのものを。

四六変 432ページ 3150円(本体3000円+税) ISBN978-4-87995-718-4 C1395 \3000E




高啓詩集
ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?

少年痔主、黒い犬、似非メニエル氏病者、インチキゲンチュア、必殺仕送り人、骨髄ドナー走り回り、モン、タイ、水の女、木の女、石の女と絡み合う……凡庸なる人生の、けれども少しだけ切なげな影たちの物語。

高啓

高啓 1957年生れ。詩集『母を消す日』『母のない子は日に一度死ぬ』『ヨハンへの手紙』


日々を生きることは憂鬱であり快楽である─初手から世界にきみの場所はないのだと、厳寒の海も真夏の海峡もぼくを誘うが、胸が張り裂け息絶え絶えになれば少しは世界に手が届くような気がして、ちいさく息をのみ、木舟を推すことにする。なにがあっても行く…なにかよくわからない繋がりが影を帯びるようだ…戯れに名を呼んでみる─日々を生きることは快楽であり快楽である

A5変 108ページ 2625円(本体2500円+税) 装画=百田智行 ISBN978-4-87995-717-7 C1092 \2500E



石井辰彦歌集
蛇の舌

プーシキンに拠ると予言者に天使は、鷲の瞳や蛇の舌、火と燃える心臓を与えたという。せめて私にも、賢い蛇の毒ある舌があれば! 苦難の時代に歌い続けなければならないのだから……

石井辰彦

石井辰彦 1952年生れ。歌集『全人類が老いた夜』『百花残る。と、聞きもし、見もし…』(西山美なコと共著)『海の空虚』『バスハウス』『墓』『七竈』評論『現代詩としての短歌



人々の心を灼く言葉を発するために、預言者は蛇の舌を与えられたという。《うたびと》は、いかなる舌を持つだろうか?
…小鳥を空へ放つ少年/光のなかへ奔り去る少女/失くした片方の靴/読みさしの本/人生の苦艾の酒/お砂糖の白い粉/昨日砕けた夢/美しい嘘/真つ白な帆/真つ青な空/血の色のリボン/猛猛しい背中/あどけない戦士/星の悲鳴…
この世界をそっくりそのまま抱きしめるために。

菊変 146ページ 2940円(本体2800円+税) 付録:「心情の器、詩の器──二○○一年九月一一日以後の短歌」 ISBN978-4-87995-715-3 C1092 \2800E



第42回北海道新聞文学賞(詩部門)受賞

金石稔詩集
星に聴く

森羅万象という遥かな暗黒、脚下から無限に広がる銀河。そこで囁かれるひかりのことば・ことばの点滅。本書は、聴こうとすること、すでに聴いたこと、いつか聞くだろうことからもたらされる詩の希求である。

金石稔

金石稔 1947年生れ。詩集『水のうた光のしずく』『誕生物語』『書碑拾遺』『太陽の贈物』『誕』『天獄』『聖盗賊』『薔薇航海』『熟慮の背走』


問いをかさねる。渾沌の劫初に、錯綜の永劫へ。
ただふるえつづける一つの声として。
つねに眼前にありながら、
いつも遅れて現われる示唆を見つめながら。

A5変 124ページ 2625円(本体2500円+税) 栞=中島三枝子 装幀=菊地信義 ISBN978-4-87995-714-6 C1092 \2500E



松元泰介詩集
NEW WORK

崖っぷちに立つ者たちへ。彼らに希望の光はあるのか?「これが新しいネタだ!/電球を口にくわえて光を放つこと/このネタが完成すれば/テレビに出て有名になれるだろう」

松元泰介

松元泰介 1971年生れ。詩集『東京のマルテ』『空の壜』



ハーレーダビッドソンのサイドカーに娘を乗せて、夢を売りに行くつもりだ。夢は苦いものがないと固まらないし、崩れやすいものだけれど。夜明け前、砂浜にはまだ誰の足跡もない。この一日はすべてぼくのものだ。つらい一日になるにしても。

A5変 102ページ 2520円(本体2400円+税) ISBN978-4-87995-712-2 C1092 \2400E




山本博道詩集
ダチュラの花咲く頃

詩に何ができるかはともかく、詩を書いている一人として、この世界が飢えと戦火に包まれているのを看過できない。それを棚に上げて書ける詩が、いまのぼくにはない。そんな思いを纏めました。

山本博道

山本博道 1949年生れ。詩集『パゴダツリーに降る雨』(丸山薫賞受賞)『夢の小箱』『ボルドーの白』『ブルゴーニュの赤』『短かった少年の日の夏』『初夏に父死す』『死をゆく旅』『風の岬で』『恋唄』『藁の船に抱かれて』『憧れは茜さす彼方』『流れもなく藁の時代の岸に戦いでこの夜、大陸は更けるひとつ恋風』


トランペットを吊した形の花が小さく揺れる。
猛毒を抱いて、淡い光のなかで。
光の粒子は、ありとあらゆる不幸とあり得るかも知れない未来を攪拌すると発光するのだろう。それらは、折にふれて、途方もない数字に置き換えられるだろう。
……ぼくはくたびれてしまった。けれども、だからといって世界をほったらかしにしていいのだろうか?
……ぼくは伸びた鬚を剃りはじめる。

A5変 114ページ 2625円(本体2500円+税) 装画=浜田洋子 ISBN978-4-87995-713-9 C1092 \2500E



笹田満由詩集
閨房詩篇

夜が闇へ、薬が毒へ変容していくと、わたしたちは肉体を消失する。自他の区別をつけるためにわたしたちはわたしたちを殺し合う。閨房という密室の中で、永劫の悲劇を生むために。

笹田満由

笹田満由 1971年生れ。詩集『子宮と賤



天使
現われる…
この豊穣な荒地に。

四六変 48ページ 1050円(本体1000円+税) 付録=河津聖恵 ISBN978-4-87995-709-2 C1092 \1000E




関口涼子詩集
グラナダ詩編

同じ場所、同じ空気の元でかならず起こる事柄、または知覚が関知できるすべての事柄について、亡霊や知らない声の行き来、あるいは待ち合わせ、書き直される愛の物語について考えています。

関口涼子

関口涼子 1970年生れ。詩集『熱帯植物園』『二つの市場、ふたたび』『発光性diapositive』『(com)position』『カシオペア・ペカ』『Adagio ma non troppo』『Le mond est rond』『Apparition』『He*liotropes』『Calque』『Cassiope*e Peca』エッセイ『機─ともに震える言葉』(吉増剛造と共著)*はアクサンテギュつき


遠廻りして行く
フェルナンド・ペソア──
私たちは後を追う。私たちは観察する。上昇する蒸気…行き交う幻影…遠く反響する声…かつて語られた愛の物語…今しがた通り過ぎた街は待ち合わせの場処ではない、その街はどのような場処として生きるのだろう。到着すべき街は、今は不在の生としてあるのだろうか。もう一つの不在の生が、生を不在から掬い出すのだろうか。

A5変略フランス装 100ページ 2520円(本体2400円+税) ISBN978-4-87995-710-8 C1092 \2400E



桑原茂夫詩集
月あかり・挽歌

早朝、ぼくは一個の珠を呑み込んでいた。
ぼくが呑み込んだ珠こそ、
そのひとが旅立ちにあたって遺していったものだと思った。
やがてそれは確信となった。
その珠には、たぶんことばがびっしり詰まっているのだ。
それを解きほどき、読み解くことが、そのひとの旅立ちをしっかり受け止めることだと思った。
──あとがきより

桑原茂夫

桑原茂夫 1943年、 東京都生まれ。思潮社「現代詩手帖」編集長などを経て1976年より編集スタジオ・カマル社代表。詩集『いのち連なる』、著書に『不思議の部屋』『チェシャ猫はどこへ行ったか=ルイス・キャロルの写真術』『この博物館が見たい!』『図説・不思議の国のアリス』、編著『愛の唄』など。



──旅立ったひとへ

カマル社発行 A5変 88ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN978-4-87995-708-5 C1092 \2000E




細見和之詩集
ホッチキス

やがてホッチキスを不要とする時代が来るかもしれません。しかし、私たちはホッチキスとともに過してきました。これは「伝説のホッチキス芸人」を求めて綴られた連作です。

細見和之

細見和之 1962年、兵庫県篠山市生れ。詩集『言葉の岸』『バイエルの博物誌』『沈むプール』、著書『ポップミュージックで社会科』『言葉と記憶』『アドルノの場所』『アイデンティティ/他者性』『アドルノ──非同一性の哲学』ほか、翻訳書など。


ホッチキス売りの幼い少年…
歩むべき道を示すホッチキス占い…
ありとあらゆる取り返しのつかないこと
どもを束ねつづける伝説のホッチキス芸人…
…ホッチ、ホッチ、キス、キース…
内部と外部について深刻な考察をめぐらす男の
耳に、ホッチキスのかそけき鳴き声が囁
く…君たちは、ホッチキスなしには
一日たりとも暮らせないのだ。

A5変 96ページ 2520円(本体2400円+税) 装画=浜田洋子 ISBN978-4-87995-707-8 C1092 \2400E



四方田 犬彦 人生の乞食 菊変 192ページ 2730円(本体2600円+税) ISBN978-4-87995-706-1
阿部 芳久 奇異雑譚 A5変略フランス装 92ページ 2520円(本体2400円+税) ISBN978-4-87995-705-4
成田 英明 島の危ない住人たち A5変略フランス装 120ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN978-4-87995-702-3
難波 律郎 難波律郎詩全集 菊変函入 452ページ 5460円(本体5200円+税) ISBN4-87995-696-1
遠山 耕二 I miss you. A5変 96ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN4-87995-695-3
鈴村 和成 黒い破線、廃市の愛 菊変 160ページ 2730円(本体2600円+税) ISBN4-87995-693-7
小沼 純一 サイゴンのシド・チャリシー A5変フランス装 64ページ 1890円(本体1800円+税) ISBN4-87995-692-9
財部 鳥子 衰耄する女詩人の日々 A5変 88ページ 2520円(本体2400円+税) ISBN4-87995-691-0
伊藤 勲 風紋 菊変 128ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-690-2
小林 茂 幽界より A5変 96ページ 2520円(本体2400円+税) ISBN4-87995-689-9
粒来 哲蔵  菊変 140ページ 2940円(本体2800円+税) ISBN4-87995-687-2
ぱく きょんみ ねこがねこ子をくわえてやってくる 菊変 100ページ 2520円(本体2400円+税) ISBN4-87995-686-4
岩辺 進 危険な下り坂 A5変 80ページ 2310円(本体2200円+税) ISBN4-87995-685-6 第47回中日詩賞・新人賞受賞
佐藤 和生 青のチューブを絞って A5変フランス装 92ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-684-8
岬 多可子 桜病院周辺 A5変 114ページ 2520円(本体2400円+税) ISBN978-4-87995-679-8 第37回高見順賞受賞
小長谷 清実 わが友、泥ん人 A5変 122ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-678-3 第25回現代詩人賞受賞

高橋 順子 高橋順子詩集成 四六 309ページ 3675円(本体3500円+税) ISBN4-87995-394-69
重版池澤 夏樹 池澤夏樹詩集成 四六 222ページ 2940円(本体2800円+税) ISBN4-87995-373-39
矢川 澄子 新装版 矢川澄子作品集成 四六 700ページ 7875円(本体7500円+税) ISBN4-87995-465-9 C1093 \7500E
伊藤 聚 伊藤聚詩集成 四六 608ページ 7875円(本体7500円+税) ISBN4-87995-510-8
辻 征夫 辻征夫詩集成 新版 四六 642ページ 5040円(本体4800円+税) ISBN4-87995-585-X 図書館協会選定図書

小野 正和 旅する言葉 四六変 116ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN978-4-87995-698-9
関根 賢司 古典漂泊 A5変略フランス装 224ページ 2940円(本体2800円+税) ISBN4-87995-666-X
高橋 睦郎 歌枕合 四六変 180ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-655-4
石井 茂 匣の中の宙 A4変函入 80ページ 4200円(本体4000円+税) ISBN4-87995-651-1
岡井 隆 『赤光』の生誕 四六 476ページ 3990円(本体3800円+税) ISBN4-87995-637-6 図書館協会選定図書
片岡 直子 おひさまのかぞえかた 四六 282ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN4-87995-636-8
川崎 洋 旅ゆけば 四六 216ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN4-87995-561-2
吉増 剛造 ブラジル日記 四六変 190ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-540-X
秋元 幸人 吉岡実アラベスク 四六上製カバー装 500ページ 3990円(本体3800円+税) ISBN4-87995-543-4
森 乾 父・金子光晴伝 夜の果てへの旅 四六上製カバー装 400ページ 2940円(本体2800円+税) ISBN4-87995-542-6
山内 由紀人 神と出会う 高橋たか子論 四六 360ページ 2940円(本体2800円+税) ISBN4-87995-537-X
重版辻 征夫 ゴーシュの肖像 四六 370ページ 2940円(本体2800円+税) ISBN4-87995-536-1
重版人形制作=四谷 シモン/写真撮影=篠山 紀信 NARCISSISME 四六倍函入 136+72ページ 3990円(本体3800円+税) ISBN4-87995-443-8
清水 哲男 蒐集週々集 四六変 329ページ 2447円(本体2331円+税)
池澤 夏樹 星界からの報告 四六変 142ページ 2039円(本体1942円+税)
中村 鐵太郎 詩について ──蒙昧一撃 四六変 316ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-435-7
重版石井 辰彦 現代詩としての短歌 四六変 305ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-473-X
宇野 邦一 他者論序説 四六変 261ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-483-7
近刊ピエル・パオロ・パゾリーニ/訳=和田 忠彦 映像の詩・詩の映像

清水 哲男 打つや太鼓 B6変フランス装(172×106 128ページ 1890円(本体1800円+税) ISBN4-87995-583-3
吉岡 実 奴草 四六変函入 128ページ 2940円(本体2800円+税) ISBN4-87995-575-2
重版岡井 隆 E/T 四六変 164ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN4-87995-530-2
森内 俊雄 空にはメトロノーム A5変函入フランス装 136ページ 2940円(本体2800円+税) ISBN4-87995-578-7
関口 涼子 二つの市場、ふたたび 四六変 90ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN4-87995-512-4
辻 征夫 ボートを漕ぐもう一人の婦人の肖像 127ページ 1890円(本体1800円+税) ISBN4-87995-464-0
飯島 耕一 六波羅カプリチョス 四六変函入 240ページ 2940円(本体2800円+税) ISBN4-87995-460-8
辻 征夫 絵本摩天楼物語   菊変函入 127ページ 2940円(本体2800円+税)
江代 充 黒球 四六変 143ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN4-87995-415-2

重版フリードリヒ・ニーチェ/訳=河内 信弘 ニーチェ詩集 菊変 320ページ 3990円(本体3800円+税) ISBN978-4-87995-700-9
サン=ジョン・ペルス/訳=有田 忠郎  菊変略フランス装 232ページ 3150円(本体3000円+税) ISBN4-87995-694-5
アウグスト・モンテロッソ/訳=服部 綾乃、石川 隆介 黒い羊 他 菊変 160ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN4-87995-677-5
ニコライ・コーノノフ/訳=たなか あきみつ さんざめき 四六変 188ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-657-0
ジョナス・メカス/訳=村田 郁夫 どこにもないところからの手紙 四六変 201ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-654-6
エズラ・パウンド/訳=小野 正和、岩原 康夫 大祓 菊変 268ページ 3570円(本体3400円+税) ISBN4-87995-643-0
ジェイムズ・メリル/訳=志村 正雄 ミラベルの数の書 菊変 480ページ 4725円(本体4500円+税) ISBN4-87995-632-5
パブロ・ネルーダ/訳=野谷 文昭 マチュピチュの頂 菊変 120ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-624-4
クリスティアン・モルゲンシュテルン/訳=種村 季弘 絞首台の歌 A5変 292ページ 3675円(本体3500円+税) ISBN4-87995-569-8
オクタビオ・パス/訳=野谷 文昭 鷲か太陽か? 四六変 212ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-555-8
イヴァン・ジダーノフ/訳=たなか あきみつ 太陽の場所 菊変 188ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-532-9
アンリ・ボーショー/訳=宮原 庸太郎 アンチゴネ 四六変 477ページ 3150円(本体3000円+税) ISBN4-87995-517-5
トリスタン・ツァラ/訳=宮原 庸太郎 アンチピリン氏はじめて天空冒険 菊変 296ページ 3675円(本体3500円+税) ISBN4-87995-507-8
吉田 裕 バタイユの迷宮 四六 312ページ 3360円(本体3200円+税) ISBN978-4-87995-701-6
ジョルジュ・バタイユ、吉田 裕 聖女たち バタイユの遺稿から 四六変 172ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN4-87995-309-1
ジョルジュ・バタイユ、吉田 裕 物質の政治学 バタイユ・マテリアリストII 四六変 259ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-502-7
ジョルジュ・バタイユ、吉田 裕 異質学の試み バタイユ・マテリアリストI 四六変 305ページ 3150円(本体3000円+税) ISBN4-87995-501-9
戈 麦/訳=是永 駿 戈麦(ゴーマイ)詩集 四六変 208ページ 2625円(本体2500円+税) ISBN4-87995-498-5
ジェイムズ・メリル/訳=志村 正雄 イーフレイムの書 菊変 237ページ 3360円(本体3200円+税) ISBN4-87995-496-9
ゲンナジイ・アイギ/訳=たなか あきみつ アイギ詩集 四六変 205ページ 2549円(本体2428円+税) ISBN4-87995-400-4
アレクサンドル・ソクーロフ/訳=児島 宏子 チェーホフが蘇える 四六変 157ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN4-87995-418-7
エドモン・ジャベス/訳=鈴村 和成 小冊子を腕に抱く異邦人 四六変 229ページ 3150円(本体3000円+税) ISBN4-87995-427-6
サミュエル・ベケット/訳=高橋 康也、宇野 邦一 また終わるために 四六変 123ページ 2100円(本体2000円+税) ISBN4-87995-420-9
エマ・サントス/訳=岡本 澄子 去勢されない女 LA MALCASTREE 四六変 222ページ 2549円(本体2428円+税)
るしおる 62 菊変 112ページ 1260円(本体1200円+税) ISBN4-87995-688-0
るしおる 61 菊変 112ページ 1260円(本体1200円+税) ISBN4-87995-682-1
るしおる 60 菊変 118ページ 1260円(本体1200円+税) ISBN4-87995-671-6

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