詩集
著者=鈴木 志郎康(すずき しろうやす)
装画=海老塚 耕一
とっかかりは見つけてみれば夢の残り | 8 | |
びっくり仰天、ありがとうっす。 | 12 | |
女の土左衛門さんにそこいらの草の花を投げたっす | 17 | |
ドッドッゾロゾロは嫌だねえ、鰻頭の半分くれた人がいいっす。 | 20 | |
へえ、詩って自己中なのね、パカ詩人さん。 | 26 | |
縄文語がいろんな民族語と語り合って日本語が。 | 30 | |
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鋭角って言葉から始まって身体を通り越してしまった | 34 | |
ねじりとひねりってことで人生をひねるってこともある | 41 | |
終生休日のわたしの日常ってそんなとこ、そんなとこ。 | 50 | |
生身の詩人のわたしはびしょ濡れになり勝ちの生身をいつも乾かしたい気分 | 62 | |
ママニが病気になってあたふたと振り回される | 79 | |
ちゃったちゃったちゃったで八月十五日に詩を書いちゃった | 98 | |
この秋の訪れは独眼流のウインク生活となっちゃった。 | 115 | |
「新しい詩のスタイル」って褒められてどんどん書いちゃった。 | 130 | |
独眼流ウインク生活でこの空無を突っ走れ。 | 137 | |
女の子座りの麻理のこの光景を忘れることはないっちゃ。 | 147 | |
十二月だ、拘るってなんじゃい、生きたってことじゃんか。 | 158 | |
心機一転しっちゃあ、「現代日本詩集2016」をぜーんぶ読んだっちゃあでざんす。 | 182 | |
詩を書くって詩人志郎康にとっちゃなんじゃらほい | 203 | |
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ブリュッセルでISのテロで時代の流れが変わっちまう。 | 220 | |
血縁ってのが遠くなっちまったで。 | 226 | |
志郎康さん、よくおならするねえ。 | 233 | |
そんな長い剣をどこに、のろけ話でごめんなさい。 | 236 | |
横万力に頭が挟まれて動けない。 | 239 | |
ドプチャクが続いて困ったもんだ。 | 242 | |
晩春の日が暮れていく。 | 244 | |
俺っちは化石詩人になっちまったか。 | 246 | |