安全保障関連法案は、まったき戦争法案だ。キナ臭くなってきた。(哲




2015ソスN5ソスソス15ソスソスソスソス句(前日までの二句を含む)

May 1552015

 いつまでも夕日沈まず行々子

                           森田 峠

ョウギョウシ、ギョウギョウシ、ケケシ、ケケシと鳴くので行々子と言われる。河川や湖沼の葦原などに生息する葭切にオオヨシキリとコヨシキリがある。このオオヨシキリの鳴き声がこれである。コヨシキリはピピ、ジジジと聞こえる。オスが高い葦の茎に直立した姿勢でとまり、橙赤色の口の中を見せてさえずっている。夏の日の中々沈み切らない夕まずめにいつまでも鳴き続けている。夏の日の長いこと。他に<歌うたひつヽ新妻や蒲団敷く><四戸あり住むは二戸のみ時鳥><少しづつかじるせんべい冬ごもり>など。「俳壇」(2014年11月号)所載。(藤嶋 務)


May 1452015

 飛行機が大きく見える夏が来る

                           中谷仁美

年の春はぐずぐずと雨が降っていつまでも寒さが残ると思っていたが、四月の下旬から突然夏になった。立夏の前に早々と夏の只中に放り込まれた印象だった。ぼんやりと霞んだような春空の曖昧さとは違い、夏空は輝く群青で、ものの輪郭をくっきりと描き出す。頭上の爆音に空を見上げれば銀色の腹に時折鋭い光をきらめかせながら飛行機がゆっくりと横切ってゆく。夏空をゆく飛行機は他の季節にくらべてひときわ大きく力強い。エネルギーに満ちた夏の訪れは楽しみでもあるが、照りつける日差しと熱気にいたぶられ、うんざりと連日の「晴れ」マークが続く日々でもある。さて、本格的な夏が来るが、今年の夏はどんな夏だろう。『関西俳句なう』(2015)所載。(三宅やよい)


May 1352015

 新築の青葉がくれとなりにけり

                           泉 鏡花

である。山と言わず野と言わず、青葉が繁って目にしみるほどにムンムンとしている季節である。植物によって青葉の色彩に微妙なちがいがあるから、さまざまな青葉を味あうことができる。見晴らしのいい場所に少し前に新築された家(あるいは新築中でもよかろう)は、おそらく作者を注目させずにはおかない造りなのだろう。どんな家なのだろう? いずれにせよ、家の新築は見ていても気持ちがいいものだ。鏡花が注目する「新築」とは……読者の想像をいやがうえにもかき立ててやまない。つい先日までは、まるまる見えていたのに、夏らしくなって青葉がうっそうと繁り、せっかくの家を視界から隠してしまった。残念だが、夏だから致し方ない。とは言え、この場合、作者は青葉を恨んでいるわけではない。「やってくれたな!」と口惜しそうに、ニタリとしているのかもしれない。「新築」の姿もさることながら、いきいきと繁ってきた「青葉」もじつはうれしいのである。鏡花には他に「花火遠く木隠(こがくれ)の星見ゆるなり」がある。『文人俳句歳時記』(1969)所収。(八木忠栄)




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