不調の三が日だった。今日からは劇的に調子を戻したい。(哲




2014ソスN1ソスソス4ソスソスソスソス句(前日までの二句を含む)

January 0412014

 電線の弛むもゆたか初景色

                           髙勢祥子

景色は、元日の四方の景色。昨日までと何ら変わらない風景ではあるけれど、年があらたまることで淑気が満ちて見えるのだ。何にそれを感じるか、何を見てどの景を切り取って初景色と言うか。この句の作者は頭上に横たわり揺れる電線に目を留めている。見なれたそのゆるやかな曲線を、ゆたか、と表現することで、作者の晴々とした心持ちと共に清々しい初御空がどこまでも青く続くだろう。(硬く青く一月一日の呼吸〉〈初鳩の考へてゐるふうで暇〉など、他にも個性的な正月の句が並んでいる。『昨日触れたる』(2013)所収。(今井肖子)


January 0312014

 本あけしほどのまぶしさ花八ツ手

                           波多野爽波

ツ手は、初冬、小さくて細かい黄白色の花を鞠状にたくさんつける。その八ツ手の花に日が当たっているまぶしさを、本を開いたくらい…と喩えている。本を開けたほどのまぶしさというのだから、燦々と輝くようなまばゆさではない。ひっそりと、かすかな光を放っているのだ。そのかすかなまぶしさに、作者は惹きつけられた。『湯呑』(1981)所収。(中岡毅雄)


January 0212014

 恵方から方向音痴の妻が来る

                           斉田 仁

方は「正月の神の来臨する方角」、その年の「歳徳神(とくとくしん)」のいる方角を表す。初詣はもともとその年の恵方の社寺にお参りする「恵方参り」だったそうで、本年は東北東のやや右が恵方になるという。そう言われても東西南北もろくにわからない方向音痴の妻には関係ないだろう。そんな妻が年神さまと一緒の方角からやってくる。たまたまだろうけど、何だかめでたいおかしさだ。私も、デパートに入って違う出口から出ただけでたちまち方角がわからなくなる「方向音痴の妻」の一人だけど、今日ぐらいは頑張って恵方にある社寺を探し初詣に行ってみたい。『異熟』(2013)所収。(三宅やよい)




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