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August 1981999

 茄子焼いて牛の生れし祝酒

                           太田土男

の仔が無事に生まれた。出産に立ち合った男たちの顔に、安堵の表情が浮かぶ。農家にとっては一財産の誕生だから、当然、すぐに祝い酒となる。とりあえずは茄子をジュージューと焼き、冷や酒で乾杯する。野趣溢れる酒盛りだ。ところで、この句は角川版歳時記の季語分類によると「茄子の鴫焼(なすのしぎやき)」の項目に入っている。「茄子の鴫焼」は、茄子を二つに割って焼き、きつね色になったら練り味噌を塗り、さらに焼き上げる。どちらかといえば手間をかけた上品な料理だが、この場合、そんなに面倒な焼き方をするだろうか。と、かつての農家の子は首をかしげている。私の田舎では、単純に茄子を二つに割って焼き、醤油をざぶっとかけて食べていた。ただし、そうやって焼く茄子は、普通の茄子ではなくて、白茄子と呼んでいた大振りの茄子である。本当の色は白ではなくて、瓜に近い色だったが。作者に尋ねてみないとわからないことだけれど、句の勢いからして、どうも鴫焼ではなさそうな気がする。検索ページでは「茄子」からも「茄子の鴫焼」からも引けるようにしておく。(清水哲男)




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