8月1日  日曜日




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はや八月。見に行きたい展覧会があるのだが、こう暑くては……。(哲


as the days go by _sekihan_

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川崎展宏

炎天へ打つて出るべく茶漬飯

れだけ暑い日が続くと、自然と水分をとる機会も多くなり、徐々に胃の働きも弱ってきます。今日の夕飯はいったい何なら口に入るだろうといった具合に、消去法で献立が決まるようになります。そうめんとか冷やし中華なら入るな、と思いつつも、でも昨日もそうだったわけだし、たまにはお米を食べなければ、という思いから頭に浮かぶのは、手の込んだ料理ではなく、たいていおにぎりとかお茶漬け。日本人たるもの、おにぎりやお茶漬けだけは、よっぽどのことがない限りいつだって食べられるのです。本日の句では、暑い盛りの外へ出かける前に、力をつけるために茶碗に口をつけてお茶漬けをかきこんでいる様子を描いています。おそらく汗をだらだらたらしながらの食事と見受けられます。「打って出る」という言葉が、どこか喧嘩か討ち入りにでも出かけるようで、たすきがけでもして食事をしているようなおかしさを、感じさせてくれます。『角川俳句大歳時記 夏』(2006・角川書店)所載。(松下育男)





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  July 312010

牧野春駒

扇風機人形劇の幕を吹く

が家の扇風機は東芝製、購入してから四十年近く経つ。高校入学と同時に上京した夫の四畳半一間の下宿で、それこそ〈扇風機まはり熱風吹き起る〉(高濱虚子)という状態だったというが、強烈な西日の当たる部屋で彼がなんとか夏を乗り切れたのは、この扇風機のおかげだったとか。名前もある、ローマ字で「Asagao」。ややぎこちなく首を振りながら、今年も健在だ。今、首を振る、と書いたが扇風機を見ていると、一生懸命風を送る姿は健気であり、その丸顔に愛着がわく。この句の扇風機も思いきり頑張ってはいるのだが、観客に涼風を送るまでには至っていないのかもしれない。そんな扇風機一台。学校の講堂に集まって、夏休みの開放感にひたりながら、人形劇を楽しんでいる子供達の姿が見える。『青丹』(1984)所収。(今井肖子)



July 302010

鈴木章和

籐椅子と成りおほせたる家人なり

りおほせたると言っているが、家人すなわち妻が亡くなられたわけではなさそうだ。籐椅子になってしまう妻にはユーモアが漂うからだ。なぜ籐椅子になったのか。それはいつも籐椅子に横たわっていたために妻の体が籐椅子と一体化してしまったのだ。いつもビールを飲んでいるためにビヤ樽になってしまった夫と家事を怠けて籐椅子になってしまった妻。その横を豚児(とんじ)すなわち豚になってしまった愚かな息子が通る。謙譲の表現は面白い。『夏の庭』(2007)所収。(今井 聖)


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