2月4日  土曜日立春


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立春。暦通りに、東京地方などは昨日より暖かくなりそうですね。(哲


as the days go by _sekihan_

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 立春の駅天窓の日を降らし

                           寺島ただし

が明けてから特に大寒過ぎてから、いよいよ寒かったこの冬。一年で一番寒い時期とわかってはいるがなかなかつらい。とは言え、先日ある初句会で、年が明けると日差しがやわらかくなる気がする、と口々に。その句会は、ご近所の寺吟行句会なので定点観測、石ひとつの色にしても、日差しが確かに変わっているのが感じられる。掲出句の作者は、大きい駅の天井全体が透明なコンコースにいるのだろうか。あるいは、小さい駅の明かり取りの窓が、足元に光の四角形を作っているのに気づいて、思わず仰いだのだろうか。寒さの中、小さい窓から降る光はいち早く春になっている。「俳句歳時記 春」(2007・角川学芸出版)所載。(今井肖子)





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  February 032012

 乱反射するや初刷りに核の海

                           古沢太穂

982年の作。元旦の新聞にきらきら光る海の写真が掲載されており、それが「核の海」であると感じている。核の海は核実験の海あるいは崩壊ソ連によって投棄されたとする核弾頭の眠る海さらに広義に原子核つながりでいえば海辺に立つ原発もイメージされる。文学はときに未来を予言する。「今」を読み取り、つづいて来る「未来」を予言するのは作者の思い。読み取るのは読者の感性。そこを避けたところに「普遍性」を見出そうとするのは両者の共同逃避ではないか『捲かるる鴎』(1983)所収。(今井 聖)



February 022012

 不景気が普通になりて冬木の芽

                           大部哲也

ブルの頃は都会から遥か離れたところに住んでいたのでお祭り騒ぎのような景気の良さとは無縁だった。それでも仕事が無い、物が売れないといった不平不満を周囲で聞いたことはなかったし、今日より明日、頑張れば給料は増えるといった楽観論が巷にあふれていた。それから二〇数年、不良債権、株価低迷、リーマンショック、欧米危機と、明日にも経済が破綻するかのような脅しをたえず受け続けている気がする。物は溢れているのにこの不安感の正体は何なのだろう。掲句では連続する「ふ」の頭韻が不景気な世の中冬木の芽をうまく照応させている。気象協会の本によると、一日の平均気温が五度から六度を上回ると冬眠をしていた落葉樹の枝先へ水分や養分が運ばれ冬芽が膨らみ始めるという。暦のうえでは立春だけど、世間はずいぶんと長い冬だ。春は来るのだろうか。『遠雷』(2011)所収。(三宅やよい)


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