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------------------------------------------------------------------第四弾 目次
■巻頭言                    成瀬 豊
■速報・東京地裁が駒場寮存続を支持!?      編集部
■仮処分調書全文
■執行異議申立書全文
■「存続を支援する会」の活動
  A.清掃隊報告
■寮生インタヴュー(第2回)          元寮委員長K君に聞く
■海外からのキャンパス報告 シリーズ2
             インタヴュー:      84年入寮       A. T. 北京大学 中国文学部
■投稿
          「人間のモザイク・駒場寮」 84〜85在寮  中平 豊
          「いろはについて」     元井の頭寮生 田邊義博
          「駒寮雑感」        83年入寮   西野 秀
■駒寮メーリングリストに入ろう!               駒寮メーリングリストinfo
■告知   駒場寮祭/いろは読者交流会2
■編集後記
------------------------------------------------------------------------------

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駒場寮経験をつなぐ討論紙	11/10号		投稿歓迎

い
   ろ
      は

編集/発行:	駒場寮存続を支援する会
連絡先:	目黒区駒場3-8-1東京大学駒場寮北9S
電話:		**-****-****(呼)
共同代表:	成瀬 豊	(95,99期寮委員長)
		千葉 毅	(110期寮委員長)
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−第四弾−


 電気・ガスの供給停止から約7ヵ月、「占有移転禁止」の仮処分決定から約2ヵ月が経過しました。この間、教養学部当局の不当性や自己矛盾は、ますます明らかになってきました。
 「占有移転禁止」仮処分の執行−−もちろんこの執行は弾劾されるべきですが−−においては、国(=大学当局)側の主張通りでなく、寮委員会や、氏名不詳者ら(サークルを含む)が駒場寮の占有者として認定されました。その結果、「占有移転禁止」の債務者になっていない占有者が存在することになり、国(=大学当局)側は深刻な矛盾に直面することになりました。とくに、東京地裁が寮委員会を占有者として認定したことは重要であり、ある意味では、駒場寮の入寮募集の継続を、東京地裁が容認ないし認知したとも言いうるものです。また、国(=大学当局)側にとっては、4月以降存在しないものとして
「旧駒場寮委員会」などと言いまともに交渉に応じてこなかった寮自治会の存在を認め、寮自治会を被告として明け渡し訴訟を起こすか、それとも「占有移転禁止」の債務者だけを相手に実効のない明け渡し訴訟を起こすか、しかなく、どちらにしても国(=大学当局)側にとって大きな失態になります。
 もちろん、このような法律理論上の有利な地歩も、自動的には運動の勝利にはつながりません。現実の司法判断でも力関係が大きく影響を与えます。
 学部当局の圧力に屈せず、寮に住み抜き、また入寮募集を継続する寮生たちの闘いが、学内外の世論の支持を得て、大きく前進することが、決定的に重要です。
 例年より少ないとはいえ、4月以降数十人の学生が、当局による電気・ガス供給停止や「不法占拠」キャンペーン、あるいは一部マスコミの「落城寸前」報道を乗り越えて、駒場寮に入寮してきています。読者の皆さんには、これまでの支援に感謝すると同時に、今一度、自らの置かれている立場や職業的経験を利用して、駒場寮存続運動を支援するために何ができるのかをあらためて考え、実行していただきますようお願いします。

(共同代表・成瀬)


速報・東京地裁が駒場寮存続を支持!?


前号で報告した駒場寮への占有移転禁止仮処分ですが、仮処分調書を検討すると面白いことが分かります。調書では寮生20名を債務者としているほか、占有者として「駒場寮委員会」を挙げています。ここで鍵となるのは「駒場寮委員会」が「債権者」ではないのはもちろんのこと、「債務者」でもない「第三者」として認定されていることです。したがって占有移転が禁止されていない寮委員会は、入寮募集を継続して、新規入寮者を寮に居住させる(寮自治会がその新入寮生に住む部屋の占有権を移転するわけですから)ことを、東京地裁に認められたことになるわけです。教養学部がこれまで入寮募集を「違法だ!」と宣伝してきた根拠が雲散霧消してしまったわけです。まことに小気味いいニュースではありませんか。来年度は地裁の認定の下、文字どおりの「合法的」な入寮募集が行われることになります。以下に調書の全文を転載します。

仮処分調書全文

------------------------------------------【1頁】
平成8年(執ハ)第915〜934号

仮処分調書

執行着手日時	午前9時20分
       平成8年9月10日
執行終了日時	午後3時41分

執行の場所  東京都目黒区駒場3-8-1
        東京大学教養学部内旧駒場寮

執行の目的物 別紙物件目録のとおり

執行に立ち会った者
       債権者代理人 伊東顕
       立会人 風間勇人
       同   小林秋生
       同   竹内直樹

執行の内容
1 目的物の現況、占有状態等は別紙調査表のとおり。
2 目的物にたいする、債務者らの占有を解いて執行官の保管とした。
債務者らに使用を許した。
3 本調書に添付の公示書写しと同文書の公示書を目的物の各建物の西
側出入口廊下南西側壁面および東側出入口廊下北東側壁面に貼付した。

------------------------------------------【2頁】
4 債務者に対し、仮処分物件の処分、仮処分の公示書の損壊等の行為
をした場合、法律上の制裁があることを下記の方法により告知した。
         記
  イ.口頭
  ロ.公示書に併記
 ○ハ.公示書に併記かつ本調書を送付
5 特記事項
 債務者らが立会わないので立会人を立会わせ、施錠のある部屋につ
いては、技術者により解錠して立入執行した。
6 当事者の表示等は別紙のとおり

------------------------------------------【3頁】
<1> 当職らは、本件建物中(2)物件(いわゆる北寮と呼ばれる建物)
に臨場したが、同所の寮生は、当初、当職の来旨告知につき、「待っ
てもらいたい」と述べるのみで、来旨告知に応じなかった。
<2> その後、下記「【伏字A】」らに対し、来旨告知中、同所に出会
した弁護士加藤健次(以下指示説明者という)の説明および現況から
すると下記のことが認められた。
              記
 本件3棟の建物は駒場寮委員会(以下委員会という)が各サークル
および入寮希望者の入寮の可否を決している模様であり同委員会によ
る管理占有が認められる。

<3> 寮内に存した「寮生証」(【伏字B】宛)によると委員長は【伏
字C】となっていたが当職らが臨場時、委員長と呼ばれていたのは
「【伏字A】」であり、【伏字AA】が現委員長の模様である。
<4> 当職は指示説明者に対し、各

------------------------------------------【4頁】
 建物の各部屋の占有状況調査につき立会方を求めたが、かえって同
委員会は在寮生らに対し「一切の協力、質問には答えないように」と
の場内アナウンスをなし、立会はしない態度を示めした。よって当職
らは立会人を立ち会わせ施錠部分については技術者により解錠して立
入調査をなしたが、在寮者は一切質問に応じなかった。なお、立会は
しない態度を示めした委員会側は、当職らの立入調査につき、いづれ
も氏名、債務者との関係などについては何ら陳述をしない者が、明寮
は1名、北寮は1名、中寮は 3名の者が立会った。
<5> 指示説明者は別紙当事者目録記載の各債務者につき、当職らが本
件建物を専用しているとの認定につき、特に異論は述べないと応答す
るに止まり、上記の者以外にも専用者の存在もある旨述べた。
<6> 占有関係等調査の結果は別紙記載のとおりであり、各債務者らに
おいて本日のところおのおの専用中である。

------------------------------------------【5頁】
本件は執行官中原孝明、同酒井康の援助を受け、また執行補助者27名
(うちガードマン18名、解錠技術者3名を含む)をして執行の補助を
させて執行した。

当事者の表示等 別紙のとおり

執行に立ち会った者 債権者代理人 伊東 顕 印 
等の署名押印    立会証人   風間勇人 印 
           〃     小林秋生 印 
           〃     竹内直樹 印 

 平成8年9月10日
  東京地方裁判所
   執行官 柏木茂

------------------------------------------【6頁】
占有関係等の調査表
物件	債務者		調査の結果
番号			物件の状況	占有範囲	占有者
1	別紙当事者
2	目録記載の	寄宿舎		全部		下記のとおり
3	とおり

(参考事項)
占有者
 債務者ら20名並びに第三者駒場寮委員会のほか、氏名不詳者ら数名
(サークルを含む)なお、氏名不詳者ら数名については本日のところ
委員会の占有補助者であるか否かは不明である。

------------------------------------------【7頁】
平成8年(執ハ)第915〜934号

公示書

(事件番号)平成8年(ヨ)第4302号
(債権者) 国
(債務者) 別紙のとおり
 標記の事件について、東京地方裁判所がした仮処分決定に基づき、
次の通り公示する。
1 債務者は、下記仮処分部権の占有を他人に移転し、または占有名義
を変更することを禁止されている。
2 執行官が、平成8年9月10日下記仮処分物件の債務者の占有を解いて、
これを保管中である。
 ただし、債務者に限り、使用を許した。(注意)下記仮処分物件の
処分、公示書の損壊等をした場合、刑罰に処せられる。

 平成8年9月10日
  東京地方裁判所執行官 柏木茂

            記

(仮処分物件の表示)
1 東京都目黒区駒場3丁目8番1号
 東京大学教養学部内旧駒場寮
 鉄筋コンクリート造3階建(中寮)床面積3570平方メートル

2 同上
 鉄筋コンクリート造3階建(北寮)床面積3570平方メートル

3 同上
 鉄筋コンクリート造3階建(明寮)床面積1834平方メートル


------------------------------------------【8頁】
【債権者20名の住所氏名:略】

------------------------------------------【9〜13頁】
【寮の図面:略】

------------------------------------------【14頁】
当事者目録

債権者 国
    上記代表者 法務大臣 長尾立子
    上記法定代理人
(〒100)東京都千代田区大手町一丁目3番3号大手町合同庁舎第3号館
    東京法務局訟務部
     部付検事      伊東 顕
     部付検事      前澤 功
     上席訟務官     今井廣明
     法務事務官     関小百合

(〒153)東京都目黒区駒場三丁目8番1号
    東京大学教養学部
     主計課長      上國料伸一
     管財課長      宮田靖之
     管財課専門職員   重光良一
     企画法規掛長    服部雄幸
     厚生課長      飯塚素弘
     評議員       永野三郎
     総合文化研究科教授 小林寛道
     教養学部等事務部長 杉田信孝
     教養学部等学生課長 右松鉄人
     教養学部等学生課長補佐
               菊池 力

------------------------------------------【15頁】
【債権者20名の表示:略】

------------------------------------------【16頁】
【続き】

債権名義の表示
東京地方裁判所 平成8年(ヨ)第4302号
仮処分決定
       
------------------------------------------【17頁】
物件目録

1 東京都目黒区駒場3丁目8番1号
 東京大学教養学部内旧駒場寮
 鉄筋コンクリート造3階建(中寮・別紙図面の斜線部分参照)
 床面積3570平方メートル
2 東京都目黒区駒場3丁目8番1号
 東京大学教養学部内旧駒場寮
 鉄筋コンクリート造3階建(北寮・別紙図面の斜線部分参照)
 床面積3570平方メートル
3 東京都目黒区駒場3丁目8番1号
 東京大学教養学部内旧駒場寮
 鉄筋コンクリート造3階建(明寮・別紙図面の斜線部分参照)
 床面積1874平方メートル

------------------------------------------【18頁】
【東大駒場の地図:略】

------------------------------------------【19頁】
【駒場寮の地図:略】

------------------------------------------【20頁】
これは謄本である。
平成8年9月20日
東京地方裁判所
執行官 柏木茂


駒場寮自治会及び債務者とされた20名中8名は、10月31日、 占有移転禁止の仮処分に対する執行異議を申し立てました。 以下、申立書の内容です。但し、目録は除いてあります。


執行異議申立書全文


1996年10月31日
東京地方裁判所
 民事第21部 御 中

当事者の表示 別紙当事者目録記載のとおり

申立人ら訴訟代理人    弁護士  加 藤 健 次 
              同   尾 林 芳 匡 
              同   藤 田 正 人 

申立の趣旨

1 東京地方裁判所執行官は、別紙当事者目録記載の当事者間の東京
地方裁判所1996年(ヨ)第4302号仮処分事件の同年9月3日、別紙物件
目録記載の建物についてなした同年(執ハ)第915ないし 934号仮処
分執行事件の執行を取り消さなければならない。
との裁判を求める。

申立の理由

1 本件仮処分事件における占有認定の誤り本仮処分執行事件におい
て、東京地方裁判所執行官は、「駒場寮委員会」が別紙物件目録記載
の建物三棟(以下、「本件建物」という。)を管理占有していること
を認定していながら、他方、各債務者が本件建物を「専用」している
旨の認定をなし、その上で本件仮処分を執行した。また、執行官は、
本件仮処分執行事件の仮処分調書の(参考事項)欄において、「占有
者債務者ら20名並びに第三者駒場寮委員会のほか氏名不詳者ら数名
(サークルを含む)なお、氏名不詳者ら数名については本日のところ
委員会の占有補助者であるか否かは不明である」旨の認定をなしてい
る。しかしながら、執行官の上記認定は、
(1)各債務者が本件建物「全部」を占有していると認定した点、
(2)第三者「駒場寮委員会」が本件建物を管理占有していると認定
した点、
(3)債務者ら20名及び駒場寮委員会以外に、氏名不詳者ら数名が本
件建物を占有していると認定した点においていずれも誤りであって、
かかる誤った占有認定を前提としてなされた本件仮処分執行事件は違
法なものであるから直ちに取り消されなければならない。

2 本件建物全体の占有状況
(1)本件建物は正式名称を「東京大学教養学部駒場寄宿寮」(以下、
「駒場寮」という。)といい、1950年頃から現在に至るまで、「駒場
寄宿寮規約」等関連規約に基づき、寄宿寮生(以下、「寮生」とい
う。)によって構成される、権利能力無き社団たる「東京大学駒場寄
宿寮自治会」(以下、「寮自治会」という。)が占有管理してきた。
(2)「駒場寮委員会」(以下、「寮委員会」という。)は、寮自治
会の最高決議機関たる「総代会」における決議承認、並びに「全寮投
票」または「寮生大会」における決議に表明された「寮自治会」の意
思に従って、寮自治会の事務を執行する寮自治会の執行機関である。
 寮委員会は寮委員長及び寮委員によって構成されるが、寮委員長は
全寮生による選挙によって選出される寮自治会の代表者であり、寮委
員は寮委員長の指名及び「総代会」の承認を経て就任するものである。
(3)従って、寮委員会は寮自治会の執行機関に過ぎないのであるか
ら、そもそも独立に本件建物全体を占有管理する権限を有するもので
ない。即ち、本件執行事件においては、執行官が債務者以外の第三者
が本件建物を占有管理している旨を認定している点は誤りではないが、
その第三者を「寮自治会」ではなく「寮委員会」であるとした上記認
定の誤りはもはや自明である。

3 債務者を含む各寮生の占有状況
(1)このように、本件建物は寮自治会が占有管理するものであると
ころ、本件建物の居住者たる各寮生は、寮委員会の許可を得て駒場寮
に入寮し、本件建物内の居住すべき部屋が決定した場合には寮委員会
に届出をなし、寮委員会の許可を得て退寮することとされており、現
実にもそのような運用がなされてきた。即ち、本件建物の内、債務者
を含む各寮生が独自に直接管理占有する部分は、各寮生の居住する部
屋(またはサークル部屋)内のみであり、その他の共用部分は寮自治
会が直接管理占有している。
(2)本件仮処分執行がなされた本年 9月10日当時、本件各債務者が
居住していた部屋は当事者目録記載の各居住部屋(サークル部屋)の
とおりである。従って、各債務者らは、本件建物の内、各居住部屋
(サークル部屋)以外は管理占有するものではないから、これに反す
る執行官の占有認定は誤りである。なお、執行官は、本件仮処分執行
調書において、各債務者が本件建物を「専用」している旨の記載をな
している。この「専用」なる用語については、必ずしもその意義内容
が明らかではないが、仮に「債務者らだけが使用している」という意
義内容であるとすれば、これも明らかに誤りである。
(3)本件建物には、本件執行当時、寮委員会の許可を得て、121名の
寮生が入寮居住している。これらの各寮生も、債務者ら同様、本件建
物内のその居住する部屋(サークル部屋)内を直接管理占有している。
即ち、本件建物は、寮自治会以外に、121名の寮生が占有しているも
のである。本件執行調書添付の図面においても、執行官は債務者以外
の多数の者が居住している旨を記載している。にも拘わらず、何故に
上記のような占有認定をなしたのかは不明であるが、いずれにせよ、
執行官の、寮委員会及び債務者ら20名以外に「氏名不詳者ら数名」の
みが本件建物を占有している旨の占有認定もやはり誤りである。

4 結語
 以上のとおり、本件仮処分執行事件における執行官の占有認定には
重大な誤りが存する。特に、本件各債務者らが本件建物全体を占有し
ている旨の認定の誤りは決定的であって、これを前提としてなされた
本件仮処分執行は何らの正当性も有しないものである。
 申立人代理人らは、執行官がかかる誤った占有認定をなすことのな
いよう、本年9月19日、同月27日までに本件建物の占有状況を説明し
た陳述書を執行官に提出する旨申し入れ、執行官もこれを待って執行
調書を作成する旨確約していた。ところが、執行官は、どういう訳か
これを待たずに執行調書を作成しため、本件仮処分執行調書には上記
のような誤った占有認定の記載がなされたのである。申立人らとして
は、将来、仮に明渡を求める本案訴訟が提起された場合には、本件各
債務者らの本件建物全体についての占有を否認し、本件建物全体は寮
自治会が占有管理するものであることを主張立証する所存であるが、
本件仮処分執行はこれに反するものであるから、直ちに取り消されな
ければならない。
以 上


  証 拠 資 料

甲第1号証  駒場寮規約
甲第2号証  公示
甲第3号証  陳述書
甲第4号証  合意書外
甲第5号証  供託書
甲第6号証  陳述書
甲第7号証  同室願い
甲第8号証  部屋割一覧表
甲第9号証  写真


  添 付 書 類

訴訟委任状 9通
資格証明書(選挙管理委員会公示書写し)1通

「存続を支援する会」活動報告


寮生インタヴュー(第2回)

〔い=「いろは」〕


果たしてシリーズ化するのでしょうかこの企画。少しでも寮と寮生のリアルな部分に食い込んでいければと思っています。今回は、元寮委員長で、北寮二階の寮委員会室に行けば80%はいるというK君です。ほのぼのとした中にもキッパリとした人柄。うまく伝わるでしょうか。


い:
寮に入ったいきさつは。
K:
やっぱり安くて近いということでしょうか。それと人間的交流がありそうということ。大勢でわいわいやるのが好きな方ですから。 〔い註:今も彼の部屋は寮内有数の交流部屋であるようだ。〕
い:
入る時「廃寮」計画のことは。
K:
聞いてませんでした。聞いてても入ったと思いますけど。
い:
駒寮の嫌いなところありませんか。
K:
特にないですねえ。あんまり動こうとしない寮生に腹が立つこともありますが、やりたくないことをやらないでいいという環境もそれなりに好きだったりして……。
い:
今や住んでいること自体、大変なことだしね。この厳しい状況の下で頑張っていられるパトスのようなものは。明文化できるようなことではないかもしれませんが。
K:
うーん、そうですねえ、惰性、義務感かな(笑)。今止めるわけにはいきませんからねえ。
い:
なかなか展望が持ちづらい状況だと思いますが。
K:
展望があるからやるというより、展望をつくるためにやってる訳ですから。
い:
誰に一番文句を言いたいですか。
K:
学部だけに責任を押しつけるのもどうかと……。初めにきちんとした対応が取れていれば、というか、学部の圧力を初めに跳ね返せなかった学生の側の不手際がやっぱりありますからねえ。私の入った頃でも「まだ先」という感じでしたし。
い:
OBその他に注文があれば、率直に。
K:
そうですねえ、うーん、やっぱり溝があるというか、寮委員はそうでもないですけど。何か交流の場が持てたらいいんでしょうがねえ。
い:
忙しいところ、どうもありがとうございました。

海外からのキャンパス報告シリーズ 2



東京大学は、国際的にも通用する大学への「改革」の一環と して、キャンパス再編=「廃寮」を位置付けているようです。しかし大学当局は、ことここに至るまで美辞麗句を言い募ることに終始し、再編の方向や内容を、実際のキャンパスのありようと関連させて論じることを周到に避けてきたように思います。本当のところどうなのか。今回は、中国留学を終えて帰国したばかりの寮OBに、留学体験を語ってもらいました。


北京大学 中国文学部 留学 A.T. さん(84年入寮)

学科の編成はどうなっていますか?

 国際政治や国際経済、経営管理学院などの学科は増えているね。この5〜6年、特に学科の統廃合が激しかったんじゃないかなあ。中国の大学は、日本ほど学科の存続にこだわりがないみたい。中国人は転職も気軽にするんだよね。中華料理屋やっていた人がタクシー運転手にかわったりとかさ。

研究の自由はどうなっていますか?

 たとえば、フェミニズムの研究者が論文の発表を禁止されたりすることはあるみたい。中国では革命後ずっと女性の地位向上運動はあったんだけど、フェミニズムの研究をしていると当然古いタイプの運動を批判することになっちゃうでしょ。そうすると共産党の婦女政策からはみ出すものと見做されちゃうんだよね。共産党は自分と関係ないところで運動が起こるのをいやがるから。開放経済になってからはやっぱり女性は職場で以前より冷遇されるようになっているみたいだけど。テーマによっては国内では絶対できない研究があるから、そういう人は海外に行くしかない。たとえば少数民族の研究をしたいという留学生には、共産党の教授が指導にぴったりついてマークされたりするね。でも、これまでは大学の紀要とか公認の学会誌のような公の研究誌しかなかったんだけど、最近は若い大学の研究者たちが同人誌形式の学術雑誌を作り始めています。

大学の先生はどうですか?

 僕の学科の先生は個人の研究室は持っていません。学科の研究室には事務室と会議室があるだけで、研究資料も少ししか置いてありません。先生はみんな自宅に資料を置いて研究しています。よく先生から給料が安くて資料を買うのが大変だという愚痴を聞かされました。日本より社会的地位が高くて、よく雑誌や新聞に記事を書いて発言しています。まだ啓蒙主義が残っているっていう感じかなあ。

授業はどうですか?

 殆どが講義型式で、ゼミはないです。ゼミだと教授がさぼっているように見えるみたいで、あまりやりたがらない。授業も始まりと終わりの時間を教授がきちんと守っているかどうか、職員が見にくるんだよ。あとは非公式にマンツーマンの指導があるくらい。ゼミが少ないのは、ゼミを増やすと下調べのために学生が図書館に押し寄せて、図書館がパンクしちょうからじゃないのかなあ。

学生寮はどうなっていますか?

 キャンパスの中にある全寮制で、学部生は6人部屋、修士は4人部屋、博士は2人部屋です。部屋の大きさは駒場寮の半分より少し小さいくらいで、そこに二段ベッドや三段ベッドを置いて住んでいます。院生は部屋に机もあるけど図書館によく行きます。図書館はかなりの大きさなんだけど、いつも満員だね。朝の7時の開館と同時に席取りになります。ぼくなんかはいつも席をとれませんでした。それは多分、住宅事情が悪いからじゃないかなあ。学生はみんな寮に住んでいるから、キャンパスを利用する度合いがすごく高いんだよね。職員や教員の住宅もキャンパス内にあるし。マンモス団地みたいになっているね。
 食堂はキャフェテリア方式のがあります。お金のある学生は外にも食べに行きます。中国人は風呂にはいる習慣が無いのでシャワー施設があります。消灯が12時なので夜中に勉強できるようにいくつか教室を開放しています。僕が留学していた93〜96年頃は経済成長が激しくて、学生の生活が目に見えて良くなっていってました。

自治会はありますか?

 あります。学生会という名称で、部屋もちゃんと持っています。施設改善の活動とかをやってて、どこそこにテレホンカードが使える公衆電話が設置されましたとかを掲示しています。

学生運動はどんなかんじですか?

 89年の民主化運動の当事者だった学生は、もう博士の上のほうだったり就職したりしていて、僕は接触がありませんでした。今の学部生は英語の勉強にとても熱心で、大学も英語教育に力を入れています。博士課程にも英語の授業があるくらいです。就職先で人気が高いのはマスコミとか貿易とかかなあ。官僚になるには、官僚養成コースの人民大学が別にあるから。

サークル活動や放課後はどうしていますか?

 サークルは専用の部屋がないから代表者の学生の部屋が連絡先になっているみたい。電話は寮の各棟に一台しかないから、直接部屋を訪ねて連絡をとりあっています。ポケベルや携帯も流行しています。サークルには囲碁、京劇、コーラス、運動部、登山、胡弓などいろいろあります。文化活動センターという建物があって、貸し出し式で使用できます。サークル以外でもキャンパス内でダンパやビリヤード、卓球、水泳などができます。学内に購買部もあってなんでも売っています。町中ではディスコが流行しています。今は経済的膨張感に満ちていて、学生の雰囲気はとても明るいです。ひところのような政治的不満は感じられないね。

駒場寮にて  インタビュー: 足達


投稿


人間のモザイク・駒場寮

84〜85在寮 中平 豊


(1)「汚くてどこが悪い」



 マスコミで取り上げられた記事や駒場の教官の話を見聞していると、駒場寮の実態についてあまりにも的外れなことを言っていることが多く、あきれてしまう。
 週刊誌に多いのだが、「『暗い、汚い、臭い』の3K空間」という言葉を使って、寮の汚さ、老朽化を興味本位に取り上げている。しかしそんなことは長年、寮を見てきた者にとっては当たり前のことであるし、大学の外にだって古く汚いアパートはいくらでもあるだろう。第一、駒場寮の本質とも関係ない。
 教官の中にも寮の汚さに嫌悪感を持っている者が少なからずいるようだが、現在の駒場寮が施設としてそこまで汚くなっているのは、教官にも責任がある。三百人もの人間が住んでいる施設の割には、メンテナンスにかける費用が少なすぎたからである。この二十年間の間、寮の補修予算は学内予算要求の中で最下位にランクされていたことからもわかるように、そもそも学部に寮をきれいに補修しようという気などなかったのである。
 それに寮を使っているのは寮生だけではない。四月以降、有志として寮の内外を清掃してきたが、寮生の数が減っているにもかかわらず、ゴミが大量にでるしトイレや炊事場が汚れる。これは駒場寮がそれだけ寮外の人間にも利用されている証拠であり、施設として利用頻度が高いことを表している。寮の汚さは、これまで寮が多くの人に利用され役立ってきた結果なのであり、むしろポジティブに評価されるべきことだと言える。駒場寮が支えてきた生活の蓄積が、くすんだ天井、ざらついた壁となって、建物に風格を与えている。

(2)駒場寮を知らない人々

 説得隊のなかにもいたが、次のような批判をする教官も多い。「寮生は視野が狭く、古いものに固執している。寮に閉じこもっていないで外の世界にでてみろ」と。この批判も寮の実態をわきまえておらず、まったく納得できない。
 そもそも、他人に対して狭い世界にいるなどと説教じみたことを言うのも老人的であるし(cf.教養学部報の号外)、何を尺度にして広い世界/狭い世界と考えているのかもわからない。
 寮生として駒場寮を通過し、本郷生、社会人として寮にやってきていた者の目から見て、大学や市民社会にはない(あるいは、それらが失いつつある)価値を、むしろ寮の側が保ち続けていると思うことの方が多かった。
 どうも教官の多くは、駒場寮といえば「老朽化が限界にきている」「学生全体に比べてごく少数の集団」という固定観念をもっているようである。しかし、実際に居住困難なほど老朽化していて、相対的にごく少数の学生しか使っていない施設だったなら、現在まで存続してきたわけがない。多くの寮生が住み、寮外の多数の学生にも頻繁に利用されてきたからこそ現在があるのである。それに気づかないのは、実態を知らないか、想像力が欠如しているかのどちらかである。
 一高時代や全学連/全共闘時代と違って、80年代以降の駒場寮はまた独自の展開をしてきた(時代背景が違うからあたりまえのこと)。その展開は、ずっと寮を利用してきた者にとっても多様でつかみ所がなく、簡単に要約不可能である。そこにこそ、駒場寮の実態を伝えることの難しさも、また現代的価値もあると考える。



(3)駒場寮が果たしてきた機能

 ディテールがもれ落ちるのを承知であえて要約すれば、駒場寮の機能として、以下のようなことが考えられる。これらは、おおよそ寮の実態に当てはまっていたし、現在でも価値を失っていないだろう。

 これら5つの機能のうち、(c)〜(e)は80年代以降とくに顕著になってきたものだと思う。それ以前は、寮は寮生が住む居住施設としてほとんど機能していて、外からの人の出入りは比較的少なかったのではないか。

(4)寮の実態は?

 いま述べた駒場寮の機能はほぼ現実と過不足ないと思うが、寮を理想化するつもりは毛頭ない。これとはまったく逆のことも駒場寮には当てはまるからである。
 寮には、さほど貧乏でない家庭の学生も住んでいたし、政治的傾向をみても、ノンポリや保守的な思想の持ち主も多かった。自室をきれいに掃除、整理していた寮生も多かったし、寮にはあまりいないで外の世界とより多くのかかわりをもっていた寮生もいた。まじめに授業に出る者も多い一方、何年も留年(ときには中退)する者も少なからずいた。寮委員や総代会などの自治活動には参加せず、寮を利用するだけの者も多かった。部屋の生活形態にしても、仕切りを作ってバラバラの生活をしている部屋から、食事当番があって、文字通り寝食を共にするような濃密な共同生活を送っている部屋まであった。
 それはまさに、個別性・特殊性の集合体であったし、そのなかからどの生活形態を選択するかも自由だった。「渾沌」という形容詞がよく使われるゆえんである。寮に閉じこもっているとか、時代遅れのバンカラな生活だとかいう批判は、駒場寮の多様な実態のなかのごく一部分しか言い当てていない。それでは、ありもしない虚像を作り上げて批判しているに等しい。

(5)駒場寮の現代的価値とは?

 これまで共同生活の多様さと多機能に駒場寮の特徴があることを述べてきた(寮生活がはらむ微妙なニュアンス・面白さには言及できていないが)。
 だが共同生活はなにも駒場寮にかぎったことではなく、人間が社会のなかで生きている以上、どこにでもいろいろな形で存在するであろう。たとえば、家族という共同体での生活は、幼少年期と成人期にたいていの人が経験する。しかし、駒場寮のように百人単位の集団のなかで、見ず知らずの他人と相部屋で自由な共同生活を経験する人は、あまりいないと思う。
 しかもその共同生活が、<アイデンティティ>を模索する青春期と、それに続く<社会の制度的構造(特に職業と家族)への統合>を模索する青年期になされるというところにも価値がある。そうした模索の時期に、自由・自律・異文化との接触・対話や対立・小集団的な活動への参加・逃避や逸脱・ささやかだが社会実践などの体験をつむこと(3と4で述べた)は、その後の成人期が豊かで柔軟な拡がりをもつことにつながると考えるからである。
 集団内の親密な相互行為の網の目が、操作的・誘惑的な情報やシステムの介入から個人を守り、社会化をうながすことができる。
 物質的なサービスを提供することが主流の今の市民社会とそれに追従しつつある大学(=CCCL計画)に、そうした機能をはたす共同体(あるいは組織)があるだろうか。
 近年問題になった宗教的共同体は、模索する青年たちをひきつけたのだろうが、そこでの共同生活には管理と従属はあっても、自由や対話は決定的に欠けていたようだ。それは、共同体が組織の拡大という単一の目的に拘束されていったからではないか。対して、駒場寮は居住や活動のスペースが与えられているだけの施設であり、単一の目的を持って活動する組織ではない。運動組織というわけでもないし、大学や企業のような機能的組織でもない。そこが他にはない長所であって、だからこそ、すでに述べた自由や対話も、個別性や特殊性も保障されてきたのである。
 そして、アパートや三鷹宿舎と違って相部屋であることがそれを可能にしてきた。相部屋だと顔をつき合わせる時間が長く、お互いの本音をぶつけ合うことになりやすいからである。そうした相部屋での共同生活を物質的に保障してきたのが、建物の大きさ・頑丈さや部屋の広さである。寮生が今の建物にこだわる理由のひとつはここにあると思われる。



(6)さいごに

 駒場寮に対しては、キャンパスの非効率利用であるという寮外からの批判がある一方、寮内でも、しょせん将来のエリートを生み出す施設にすぎないのでは、という批判がされてきた。ここまでの稿で、前者の批判に対しては反論できたと思うので、後者の批判に対してすこし反論しておきたい。
 駒場寮のもつエリート性を批判することがまったく無意味だとは思わない。しかし、その論理をつきつめていくと、エリートを生み出す寮解体→エリートを生み出す東大解体となって、現実的に意味をもたない結論に至ってしまう。むしろ駒場寮を通過することで、ありきたりのコースを主体的あるいは受動的にはみ出していった者は少なくない。寮の持つ可能性を看過・清算してしまうという点では、後者の批判は前者のそれとなんら変わりがないのである。
 駒場寮論は、百人いれば百通りあるだろう。しかし、寮が果たしてきた機能と、いまも失われていない価値は、過小評価されてはならない。駒場寮に出会い、育てられた者としてはおおいに自己肯定したいと思う。


いろはについて

1992・4月〜1995・3月まで 井の頭寮生であった 田邊義博


本日「いろは」を送っていただき早速読ませて頂きました。要点を書きます。

駒寮は早晩廃寮になると思います。
あの雰囲気を味があるとみるか、危険と見るか、汚いとみるか歴史とみるか、それは人それぞれでしょう。将来うまくことが運んで新新寮がキャンパス内に立ったとしてもそれは廃寮後何年も経って当時を忘れさす頃になってからでしょう。

一つ言えることはこれだけ無気力無関心なブロイラー人間が東大にも蔓延していても、駒寮にいる人は集団の中の「個」をもっているということです。(集団の中の「無」(=どうでもいいや人間)でなく集団でない中での「個」(=独りよがり人間)でなく集団でない中の「無」(=無個性人間)でないところが私は好きです。)

では


駒寮雑感

西野 秀


(83年入学、入寮。87年退寮。88年卒業。現在、共同通信社大阪社会部勤務。警察、暴力団、右翼、左翼などを取材エリアを対象に、主にバブルの後始末の情景を見ている)

 駒場を離れてから10年近く経つ。とりとめのない感想だが、そのようなことも許される場かもしれないと思い、雑文を寄せることとした。私はかつて、さんざん批判したマスコミで飯を食っている。最近、仕事上の必要性もあり、宮崎学という人が書いた「突破者」(=とっぱもの、南風社刊)という本を、大阪府警内にある記者クラブの泊まり勤務の時間を利用して読んだ。ピカレスク文学として読むことができるこの本の中に、賑やか、かつ、すさんだ駒場が取り上げられている場面があり、いろいろを感じるところがあった。著者はの宮崎氏は、京都の暴力団の子弟に生まれ、六〇年代後半に早大での共産党の学生活動家としてゲバルトの指導にあたり、その後、不動産ブローカーとしてバブル時代を駆け抜け、おまけに、グリコ森永脅迫事件の被疑者ではないかと捜査当局が目を付けていたという奇特な人物だ。
 私はこの間、駒寮メーリングリストを斜め読みし、大学当局の駒寮潰しの動きを、OBや有志諸氏の意見を拝察している。「自分でケツを拭けない奴が大口を叩くな」という文句は、かつての自戒を込めて、今でも実生活の中で、行動規範として私の頭をいつもよぎる。とはいえ、自分にとって駒寮とは何だったか、整理がしてみたい気になったのだ。
 この本の言葉を借りれば、駒寮は「無頼」な雰囲気が残っている「若衆宿」的な場所だった。麻雀と安酒、古く汚い建物。昼間からごろごろする無為の輩。党派崩れ(党派もどき)やノンセクトの小競り合い。劇団や宗教団体、サークル活動に精を出す連中の空騒ぎ。
 ここには、高級官僚や、エリート研究者、一部上場企業、医者や弁護士などの高級=高給の有資格者など、平均的に東大生像に約束され、あるいは半ば強制された道から、外れることを良しとする空気があった。いろいろと考えたり、考えなかったりする時間があった。
 寮生の行動には、いろいろな理屈がひっついていたが、昔の地域共同体にかなり見受けられた若衆宿のように、同年輩の男が肩を寄せあい、飯を食い、酒を飲み、理屈を言い合い、遊び、喧嘩をし、助け合うということが、一種の作法のように受け継がれ、基調としてあったような気がする。
 だから、かつて結構深刻に対立した民青の諸氏と、ノンセクト?(いい加減なまとめ方だが、ほかにいい表現が思いつかない)が、当局の駒場寮潰しの問題で協調できることに不思議は感じない。
 また、「若衆宿」的人間関係には、ある種の排他性が働き、端から見れば、寮生が肩で風を切っているような傲慢かつ胡散臭い感じがあったと思う。私のサークル仲間で自宅から通っていたF氏はよく、この手の寮生臭さについて批判とも羨望ともとれるイヤミをこぼしていた。というよりは、83年当時の負担区分反対運動の初めのころ、寮外生として首を突っ込んだ私自身がそう感じていた。場所に根ざした身内意識というものは、概ねそんなもんだ。おそらく、この身内意識をきっちり相対化しておくことが、広く寮を語る際に必要なことだろう。どういった立場であれ、これにこだわりすぎてはつまらない。私は汚い駒寮に愛着があるが、掃除をすること、それも自分たちでやるのは大変よいことだ。駒寮潰しの反対運動に関して私は、社内の教育担当に節目節目に連絡する程度のことしかしていない。カンパも大した額していない。実は、信頼できる相棒であるカミサンに対しても、広い意味での左翼的運動の拠点というある種内輪の論点以外には、守るべき駒寮について説明しようとしたが、うまく説明できなかったどうしようもないオッサンである。
 だが、「しかし!」と、恥を畏れずに、力強く語るとすれば、駒寮に住んだ時期、多くの失敗を重ねたことが、今を生きる糧になっていることは間違いない。駒寮は私にとって、あらゆる意味でこだわるに足りる場所なのだ。だから、不当なことが行われているならば、大声で糾弾すべきだ。それも、分かりやすく、格好よく。
 以上が、何の役にもたたない、オッサンの感慨の一端である。

駒寮メーリングリストに入ろう!

パソコン通信ができる環境にある方。駒寮メーリングリスト
に加入しましょう。現在の参加者は寮のOBを中心に70名程
度。駒場寮存続支援の話題だけでなく、駒場寮にまつわる話
題がやりとりされています。以下に、infoを転載しますので、
そこに書かれた手順ですぐに申し込んで下さいね。(山口)

当MLは寮の同窓会です.
---概要---------------------------
名称:東大駒場寮メーリングリスト(KomaryouML)
目的:東大の学寮(駒場,三鷹,白金他)の元住人どうしの伝言板
参加資格:原則として元寮生または関係者
---目的の説明-------------------
駒寮の同窓会MLです.「宴会のお知らせ」「尋ね人,あの人は今どこに」「今後の大学の在り方」「専攻についての質問,アドバイス」「コマ猫」などなど,駒寮OB,OGの連絡場所として,ご自由にお使い下さい.他の学寮(向丘,豊島..)の方もどうぞ.
---入会の仕方-----------------
**へメールを送付.本文にはsubscribe komaryouと記述して下さい.Subject:はあってもなくても構いません.配送アドレスは自動的に処理されます.明示的に指定する,あるいは異なる配送アドレスを指定する場合はsubscribe komaryou ID@xxxとします(ID@xxxを自分のIDに置き換える).
---案内文,コマンドの取り出し方
**へ.本文には案内の場合info komaryouと,コマンドの場合はhelpと記述して下さい.
---最後に-------------------------
1995年のバレンタインデーにスタートしました.皆さんの役にたつMLに育ってくれればと思います.この案内は更新することがありますので,お知り合いの方に komaryouMLを紹介する場合はすぐ上に書いた「案内文の取り出し方」を知らせたほうがよいかと思います.

ご質問,手動での入会は・・・・
奥山智彦
87.4--89.3 中寮21B  29才
(現在横浜で塾講師をしてます)

駒場寮祭

    自11月21日(木)
    至11月25日(月)
廃寮期限を超えて7カ月。電気・ガス供給停止をものともせず、住んでます。あいかわらず。今年も寮祭を上記の期間で行いますので、駒場寮に関心を持つ全てのみなさん、ぜひご来場下さい。


いろは読者交流会 2

11月24日(日)午後2時より 北9S
今年は、占有移転禁止された駒場寮で寮祭を行うという、いまだかつてなかった誰も体験したことのない祭りです。支援運動のさらなる強化はもちろん必要ですが、この日は一緒に楽しみましょう。お酒とお食事を用意しております。北海道直送の蟹が食える。
特別ゲスト来訪(予定)
素敵な企画を用意しています

編集後記

今号は駒場寮祭記念と言うことで、大増ページになりました。(というより回を追うごとに増えているだけのような‥‥‥編集の不在を痛感しています。)まあ内容が充実していっているということにして、納得していただきましょう。支援活動の方は、会の発足当初から状況も随分変わり、再度、議論して方向を定める必要があるように感じられます。その辺のことも含めて、皆様のお知恵を拝借できれば幸いです。24日の交流会でお会いできることを楽しみにしています。
長尾さんのご協力で、「いろは」がHTML化されました。URLアドレスは、
http://www.longtail.co.jp/iroha/index.htmlです。接続可能な方は、一度おためし下さい。

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  1. 「駒場寮存続を支援する会」は、以下のことに取り組んでいます。
  2. 会報発行、上記の支援活動にカンパをお願いします。
  3. 「いろは」への投稿を待っています。
  4. そして是非とも賛同、なにより参加をお願いします。


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