幼い歎き



お袋がうなり、親父が泣いた。
無力な裸で大声あげて、
とんだ危ないところに飛び出してきたもんだ。
雲に隠れた鬼っ子のように。

親父の腕のなかでもがき、
襁褓のひもにまたもがき、
縛られ抑えられて疲れちまった。
お袋の胸のなかですねてやるのがいちばんだ。





|ホームページ||詩|
|目次||前頁(人間抽象化)||次頁(毒の木)|
エキスパンドブック版
PDFPDF版
mail: nyagao@longtail.co.jp