駿河昌樹
それはひどいというから そうか、それはひどいのかと思ったけれど だんだん それはそれほどでもないんじゃないかと また思うようになってきていて それをひどいとどうしていうのか そうか、それはひどいのかとどうして 思ったのか 考え直していると すてきなブルーの新車が通り過ぎていったり 陽気なひとびととの出会いがあったり 大粒の雨にゆたかに降られたり ちりぢりばらばら あっちこっち また 拡散していく わたし