October 23 2015
鵯鳴いて時間できざむ朝始まる
星川木葛子
ぴーよぴーよと騒々しい声が聞こえる季節になった。鵯(ヒヨドリ・ヒヨ)である。山から人里近くの雑木林に群れをなし現れ、それぞれが庭などに散って、南天・ヤツデ・青木などの色の実を啄む。山茶花や椿の花蜜も吸う。地上に下りることはほとんどなく、ピーヨ、ピーヨとやかましく鳴く。主婦の朝は早い。家族の食卓を整え会社や学校に送り出す作業はそれこそ秒刻み。甲高い鵯の声が聞こえ、その主婦の朝が始まる。とんとんとんと包丁が野菜を刻む。『合本・俳句歳時記(新版)』(1990角川書店)所載。(藤嶋 務)
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