April 0442014

 春没日マウンドの高み踏みて帰る

                           波多野爽波

ウンドは、上から見ると円形で、土を盛って周囲のグラウンドよりも高くなっている。真っ赤な夕日を浴びながら、マウンドを踏んで、帰路についている。この句、下五の「踏みて帰る」が六音の字余りになり、緊迫した調べになっている。あと、「タカミフミテ」の部分、「ミ」の音が反復され、一句の後半、バウンドするような感覚上の効果がある。韻律の上から、帰宅する心躍りが伝わって来る。『湯呑』(昭和56年)所収。(中岡毅雄)




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