January 21 2014
みどりごと逢ふたびごとに日脚伸ぶ
いのうえかつこ
生まれたばかりの赤ん坊を「みどりご」と呼ぶのは、新芽や若葉のような生命力に溢れていることからといわれる。日に日に顔立ちがしっかりとし、喜怒哀楽の表情が生まれ、誰彼に似通う部分を見つける。一日見ないのも惜しいほど、赤ん坊の成長はめざましく、また見る者を幸福にさせる。まだまだ寒いさなかだが、冬至から日はだんだんと伸び、目を凝らせば次の季節が遠くに待っている。「日脚」の言葉が、赤ん坊のまだ頼りない手足を思わせ、しかしそれもまたたく間に元気に走り回るだろうことが約束されている力強さも感じられる。『彩雲』(2013)所収。(土肥あき子)
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