セルは、薄い毛織物で作った初夏の「単衣(ひとえ)」。セルの袖に煙草を一箱入れているのだが、その重みを「重さあり」と言わずに、「軽さあり」と表現したところが、一句の見所。作者の軽やかな心も、涼しげなイメージも伝わってくる。『湯呑』(1981)所収。(中岡毅雄)
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