夕焼け空がだんだんと広がって行く。青空の方が、少なくなって行くが、そのさまを「闘つてゐる」と喩えた。表現に若さが感じられるが、緊張感のある作品である。一方、山口青邨に、「初空の藍と茜と満たしあふ」という句があるが、こちらの方は、おおらかな情景。両者の作風の違いもうかがえて面白い。『鋪道の花』(1956)所収。(中岡毅雄)
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