December 14 2012
雪雲や屋根青き寺遠く見ゆ
外山滋比古
作者20歳のときの作品。作者は東京文理科大学出身で加藤楸邨の後輩。楸邨は国文科だが、作者は英文科。恩師は福原麟太郎であったと記憶している。この当時は東京高等師範学校在学中。高等師範は師範学校で教える教師を養成するのが主目的。有能な先生をつくる先生の養成と言えばいいか。そんな青年が戦中何を考えていたのか興味が湧く。英文学、教育、俳句に関する数多くの著書がある。この句、遠近法の構図。雪雲と屋根青き寺の対照にどこか英文科らしいダンディズムが感じられる。「寒雷・昭和十八年三月号」(1943)所載。(今井 聖)
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