都知事選告示日。大混戦必至。さあ、騒がしくなりそうだな。(哲




20121129句(前日までの二句を含む)

November 29112012

 鯛焼の余熱大江戸線を出る

                           川嶋隆史

つあつの鯛焼の袋を抱える楽しみはやはり寒くなってくると一段とうれしく感じられる。吉祥寺のハーモニカ横丁にある鯛焼はびっしりと尾まで餡が詰まっているうえ、餡の甘さもほどほどでとてもおいしい。茶色のハトロン紙に挟んだ鯛焼をほくほく食べながらアーケードを歩いている若いカップルをよく見かける。鯛焼は歩きながら食べるのがいい。さて、揚句では「大江戸線を出る」が句の眼目だろう。大江戸線は他の地下鉄の路線よりよっぽど深く掘ってあるのかなかなか地上にたどりつけない。何回もエレベーターを乗り換え蟻の穴から這い出る具合である。そんな地下鉄から寒い街へ出ると、抱えた鯛焼きの余熱がより暖かく感じられる。「大江戸線」と「鯛焼」の言葉の響き具合もいい。鯛焼には「ぐったりと鯛焼ぬくし春の星」西東三鬼の句があるが、これは鯛焼が生ぬるく、おいしくなさそうだ。やはり鯛焼のぬくみは冬に限る。『知音』(2012)所収。(三宅やよい)




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