ろくに読んでもいないのに、なぜ受賞できなくて残念などと思うのか。(哲




20121013句(前日までの二句を含む)

October 13102012

 足首を褒められてをりこぼれ萩

                           祐森水香

だ細いだけではなく、アキレス腱がくっきりと美しい足首だろう。こぼれつつ咲く萩の道、作者のやや後ろを歩きながら散り敷く萩に向られていた誰かの視線が、つとその足首に見惚れてしまったというわけだ。スカートの丈はやや長め、裾が揺れ、萩が揺れ、長い髪も揺れ、それらのやわらかいゆらぎと、アキレス腱の繊細な凛々しさの対比が魅力的だ。きれいな足首ですね、と後ろから話しかけられた作者、お綺麗ですね、スタイルがいいですね、などと言われるのには慣れていても、足首をピンポイントで褒められるということはそうは無いことだろう。あらそうですか、ありがとうございます、などと言いながら、ふと感じているその恥じらいに、こぼれ萩、がほんのりと色香を添えている。『月の匣』(2011年12月号)所載。(今井肖子)




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