近所の商店のいくつかはお盆休み。昔は軒並みだったが。(哲




20120814句(前日までの二句を含む)

August 1482012

 新盆や死者みな海を歩みくる

                           小原啄葉

者は盛岡市在住。昨年の大震災に対して「実に怖かった」のひとことが重く切ない。掲句は津波で失った命に違いないが、生命の根幹を指しているようにも思う。海から生まれ、海へと帰っていった命の数にただただ思いを馳せる。迎え火から送り火まで、盆行事には愛に溢れた実に丁寧なシナリオがある。精霊馬にも水を入れた盃を入れた水飲み桶を用意したり、お送りするときにはお土産のお団子まで持たせる。今年は縁あって福島県いわき市の「じゃんがら」に行く機会を得た。鉦や太鼓を打ち鳴らしながら新盆の家々を廻る踊り念仏である。新盆は浄土からこの世へと戻る初めての道のりのため、故人が迷うことのないよう、高々と真っ白い切子灯籠を掲げる土地もある。お盆とは、姿が見えないだけで存在はいつでもかたわらにあることを思い願うひとときであることを、あらためて胸に刻む。『黒い浪』(2012)所収。(土肥あき子)




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