February 03 2012
乱反射するや初刷りに核の海
古沢太穂
1982年の作。元旦の新聞にきらきら光る海の写真が掲載されており、それが「核の海」であると感じている。核の海は核実験の海あるいは崩壊ソ連によって投棄されたとする核弾頭の眠る海さらに広義に原子核つながりでいえば海辺に立つ原発もイメージされる。文学はときに未来を予言する。「今」を読み取り、つづいて来る「未来」を予言するのは作者の思い。読み取るのは読者の感性。そこを避けたところに「普遍性」を見出そうとするのは両者の共同逃避ではないか『捲かるる鴎』(1983)所収。(今井 聖)
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