桜の開花時期は平年並みというけれど、この寒さで遅れるのでは。(哲




20120122句(前日までの二句を含む)

January 2212012

 春待つや空美しき国に来て

                           佐藤紅緑

年の冬は実に寒く感じられます。出勤時には、コートのボタンを首までしっかりとめて、マフラーをし、手袋をし、さらに耳当てまでして、勢いをつけて家を出ています。昨年から単身赴任で住み始めた土地は、間違いなく横浜とは空気の硬さが違うように感じられます。本日の句。作者の名前を見れば、佐藤愛子の『血脈』という小説の中に描かれた紅緑の姿を思い出さずにはいられません。「 佐藤家の荒ぶる血」は、明らかにフツウの人よりも激しく、感受性の強さも尋常ではなかったのでしょう。しかし、句を読んでみれば思いのほか当たり前の感覚で出来ており、特段な工夫がなされているわけではありません。旅先で詠んだ句なのでしょうか。どこの国を指しているのか、明確にしていなことが、むしろ工夫と言えるのかもしれません。『日本大歳時記 冬』(講談社・1981)所載。(松下育男)




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