January 13 2012
父よりも好きな叔父来て落葉焚き
芝崎康弘
オヤジがふつうの会社員で、フーテンの寅さんみたいな叔父さんがやって来る。またはその逆で職人のてやんでいオヤジに対して叔父さんはビジネス最前線の商社マンだったりする。まあ、前者の方が通俗性があって落葉焚きにも寅さん叔父の方が似合いそうだが、後者だと子どもの屈折がみえて、ちょっとシリアスな話になりそうな気がする。実際はそんな対照的な兄弟はあまりいなくて職人兄弟とか医者兄弟とかが圧倒的に多いのだ。階級格差の根は深い。落葉焚きは落葉を処理するために焚くというイメージは僕にない。なんとなくぼおっとしたいときに落葉を焚く。春愁や秋思にひってきする精神的な季語だ。もっとも焼芋を目的とする落葉焚きというのもあるかもしれない。『17音の青春II』(2000)所載。(今井 聖)
『旅』や『風』などのキーワードからも検索できます
|