東京は今日からまた夏が戻ってくるようだ。洗濯日和を期待。(哲




20110824句(前日までの二句を含む)

August 2482011

 うちの子でない子がいてる昼寝覚め

                           桂 米朝

寝から覚めてあたりを見まわすと、うちの子のなかによその子が混ざって寝ていたという驚き。昔はよくそんなことがありました。私も子供のころ友だちの家に行き、遊びくたびれていつの間にか昼寝をした、そんな経験がある。蜩の声でようやく寝覚めて「エッ!」と面喰らったことが一度ならずあった。その家で、平気で昼食や夕飯をご馳走になったりもした。「かまへん。これからうちの子と夕飯食べたら帰しますさかいに」……米朝が言う「うちの子」だからといって、幼い日の彼の息子(現・桂米團治)と限定して考える必要はあるまい。上方弁の「いてる」にほほえましい驚きが感じられて愉快である。その子はスイカでもご馳走になって、けろりとして家へ帰って行くのかもしれない。去る七月二十一日から八月二日まで、新宿の紀伊國屋画廊で「桂米朝展」が開催された。上方落語の中興に多大な尽力をしてきた。貴重な上方演芸の資料は見応えがあった。期間中に、紀伊國屋ホールでは米朝特選落語会などが開催された。そのうちの「東京やなぎ句会」メンバー(米朝もメンバー)による「米朝よもやま噺」のパートで、加藤武が好きな句として掲句をあげていた。米朝には他に「春の雪誰かに電話したくなり」という佳句がある。米朝の俳号は八十八。来年いよいよ数えで八十八歳の米寿を迎える。『楽し句も、苦し句もあり、五・七・五』(2011)所載。(八木忠栄)




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