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20110823句(前日までの二句を含む)

August 2382011

 いくたびも手紙は読まれ天の川

                           中西夕紀

の川と並び銀漢、銀砂子が秋季に置かれているのは、秋の空気がもっとも星を美しく見せるという理由からである。とはいえ、連歌の時代から天の川は七夕との関係で詠まれてきた。掲句も何度も開かれる手紙に、天の川を斡旋したことで七夕を匂わせ、恋文を予感させ、また上五の「いくたび」が、単に何回もというよりずっと、女性らしい丁寧な所作を感じさせる。今年の旧暦の七夕は8月6日だった。新暦の7月では梅雨さなかで、旧暦になると台風のおそれがあるという、七夕はまことに雨に降られやすい時期にあたる。一年にたった一度の逢瀬もままならないふたりの間に大きく広がる天の川が、縷々と書き綴られた巻紙にも見え、会えない日々を埋めているように思えてくる。今夜の月齢は23.3。欠けゆく月に星の美しさは一層際立ち、夜空にきらめくことだろう。〈貝殻の別れつぱなし春の暮〉〈白魚の雪の匂ひを掬ひけり〉『朝涼』(2011)所収。(土肥あき子)




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