July 22 2011
灯すや文字の驚く夜の秋
坊城俊樹
発想新鮮。灯を点けたら文字が驚いた。この「や」は切れ字だが、何々するや否やの「や」でもある。作者は虚子の曾孫。作風もまた虚子正系を以って任じ「花鳥諷詠」の真骨頂を目指す。僕は俊樹作品から諧謔、洒脱、諷詠、風狂といった「俳句趣味」を感じたことがない。守旧的趣きの季語やら情緒やらを掘り起こしそれを現代の眼で洗い直してリサイクルさせようとする姿勢を感じるものである。たとえばこの一句のように。『零』(1998)所収。(今井 聖)
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