六月も三分の一が経過。まもなくあの暑い暑い夏がやってくる。(哲




20110610句(前日までの二句を含む)

June 1062011

 晝見たる萬緑の中一戸の燈

                           島谷征良

良さんは石川桂郎の弟子。師の桂郎は私小説的な作風と風狂の生き方で知られ、征良さんもまた日常の中に人生の味わいを感じさせる作品が多い。私事に渉るが征良さんとは学生時代からの友人。関東学生俳句連盟結成などで動いた40年ほど前からのお付き合いである。当時既に桂郎門下だった彼を、僕は妙に老成した男として見ていたのだった。この度の句集の『舊雨今雨』(しょうこんう)という題は古い友と新しい友という意味らしい。彼の歳、すなわち僕らの歳がようやく彼の句風に接近してきたような気がする。昼の鬱蒼たる万緑の中の一燈も実に渋い境地と言えよう。『舊雨今雨』(2011)所収。(今井 聖)




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