カラスを見かけなくなった。都の対策の効果が出ているらしい。(哲




20110513句(前日までの二句を含む)

May 1352011

 朝のはじめ辛夷の空をみていたり

                           酒井弘司

であれ存在するものを書けばそれは「みていたり」ということなのだ。辛夷の空とだけいえば辛夷の空をみているということなのだ。しかし、敢えて「みていたり」といわねばならないことがある。どうしてもそういいたいときがある。この句には「長女、志乃誕生」という前書がある。どこにいて何をみていようと、そのときその瞬間を永遠の中にとどめておきたいと願うことがある。それが「みていたり」といわせる。それは辛夷の空でも土管でも野良猫でも剥がれかけた看板でもなんでもかまわない。みている作者がその瞬間にちゃんとこの世に存在しましたよという証なのだ。『現代俳句文庫・酒井弘司句集』(1997)所収。(今井 聖)




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