加齢とともに人類の行く末が気にる。種の保存本能が働くからか。(哲




20110227句(前日までの二句を含む)

February 2722011

 この道しかない春の雪ふる

                           種田山頭火

がわかる、というのは詠まれている意味内容に不明な点がないということだけではありません。語られていることがわかっても、どうしてこんなことを句にするのだろうと、思っているうちはたぶんわかっていないのです。あるいは、もともと理解を届かせるほどの句ではないということもあります。今日の句は、意味内容ということでは、前半と後半がどのようにつながっているのかが明解ではありません。でも、全体をそのまま素直に受け止めると、不思議とわかるのです。わかったような気分にさせてくれるのです。そこが大切なのだと思うのです。「この道しかない」と、決断した思いの切れ味と、目の前に降っている柔らかな雪のありさまが、ちょうどよく釣り合っているのです。そうだそうだ、こういうふうにしか詠ってはいけないのだと、思わせてくれる句は、理屈抜きにすごいなと思うわけです。『新日本大歳時記 春』(2000・講談社)所載。(松下育男)




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