国分寺名産「大江戸櫻」というウドをいただいた。春遠からじ。(哲




20110125句(前日までの二句を含む)

January 2512011

 木星の色を転がし毛糸編む

                           山田真砂年

星といえば赤道方向に伸びるカラフルな縞模様が特徴である。その色かたちはまさにグラデーションのかかった毛糸玉のように見え、掲句の通りと共感する。俳句による「見立て」のむずかしさは、共感を得つつ、平凡ではなく、なおかつ突飛すぎない、という頃合いにある。掲句には生活のなかに存在するささやかな毛糸玉が、みるみる太陽系のなかでもっとも大きな惑星へと大胆に変貌する切り替えの面白さに無理がなく、羨望のクリーンヒットとなっている。そして、このたび何種類もの木星の画像を見たのだが、色彩がタイミングによって赤い大理石のようだったり、青白く映っていたりとまるで折々の気分次第で色が違っているように千差があった。また木星は太陽系のなかでもっとも自転の早い惑星でもあるという。壮大な奥行きとともにテンポのよいホルストの組曲『惑星』の「木星」をBGMに、くるくる回転する木星に今にも飛びかかろうとしている猫の姿など、楽しい空想が抑えようもなくふくらんでしまうのだった。「湯島句会」(2010・第36回)所載。(土肥あき子)




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