昔の新宿仲間の忘年会は新年会に。のんびり集まろうというわけ。(哲




20101214句(前日までの二句を含む)

December 14122010

 枯るるとは縮むこと音たつること

                           大木あまり

れに対し、中七の「縮む」までは負のイメージをまとうが、続く「音たつること」には一切のしがらみを断ち切ったような救いを感じる。先日一面の枯葉に風が渡り、むくむくと動く風の道を目の当たりにした。背後から迫り来る海鳴りのような音が、髪をなぶり背中を押して通り過ぎ、彼方まで駆け抜けていった。またあるときは、残っていた桐の大きな葉が視界の先で「ぷつん」と音をたてて梢から離れた。風は乾いてゆがんだ葉をくるんと空中で一回転させ、つーつーすとん、とやわらかに着地させた。木の葉が目の前で生まれたての落葉となる一部始終を、うっとりと見守った。万象は枯れることで音を手にいれる。それはまるで声を与えられたかのように、高く低く、こすれ合い、ささやき合う。香りや柔らかさを手放し、声を手にした枯れものたちに、思わず人間を重ねてしまうほどの風貌が加わる。『星涼』(2010)所収。(土肥あき子)




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