おや、いつの間にか一の酉が過ぎていた。二の酉は19日。(哲




20101111句(前日までの二句を含む)

November 11112010

 前山を見る寄鍋のうれしさで

                           栗林千津

本気象協会によると「鍋指数」というものがあり、空気が乾き寒くなるほど鍋指数は上がるという。これから鍋のお世話になる夜が増えるだろう。この頃はキムチ鍋からトマト鍋、豆乳鍋など様々なスープがスーパーの棚に並んでいる。寄鍋は昔ながらの定番メニューだけど、鍋を前にしたうれしさが、どうして山を見る心の弾みにつながるのだろう。鍋は覗き込むものだから、掲句の場合高い場所から山々を見下ろしているのかもしれない。山は一つではなくいくつか峰が連なっていて、山あり谷ありぎゅっと押し合いながら眼前に広がる様子が寄鍋らしくていいかもしれない。ただ単に「前山」という山を指しているのかもしれないが、山を見る嬉しさが。寄鍋を囲む楽しさや健康な食欲にすっと結びつくところがこの句の面白さだと思う。『栗林千津句集』(1992)所収。(三宅やよい)




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