ボーナスかあ……。ほとんど縁のない人生だった。(哲




20100701句(前日までの二句を含む)

July 0172010

 捨てきれぬ山靴ありし暑さかな

                           本郷をさむ

日は富士山をはじめ多くの山で山開きが行われる。歳時記によるとむかし山に登るのは修行であり信仰行事であったため、一般の人は山に登るのは禁止されていた。が、夏の一定期間だけは許されていたのでその名残だという。最近の中高年登山ブームに乗っかって、私も秩父の山に登ったりはするが、最後は息切れがして頂上へたどりつくのがやっとである。それでも山岳地図を広げ頂上を極めた山に印をつけるのは楽しい。ましてや若いときから登山を続けてきた人にとっては困難な高峰への登頂をともにした登山靴への思い入れは格別だろう。軽く歩きやすい登山靴がいくらでも出ている今、若い頃履いた重い山靴は実用に耐えそうにないが、それでも捨てきれない。そんな自分の執着を「暑さかな」と少し突き放して表現しているだけに作者のその靴に対する思い入れが伝わってくる。『物語山』(2008)所収。(三宅やよい)




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