明日、父が退院。さて、その後にいろいろ厄介な問題が控えている。(哲




20100205句(前日までの二句を含む)

February 0522010

 散り敷きて雪に蒼みし霰かな

                           高島 茂

句の風景描写を服装のコーディネイトのごとく思うことがよくある。Yシャツは何色、上着は、ズボンは。ベルトは靴の色に合わせ、全体が暗い感じの色合いならネクタイは思い切って赤で行こうとか。いや、最近はみんな赤だから俺は緑でいこうとか。雪の上の霰を描くのは同系色の合わせ方だ。作者は白の上に白を置いてその二色を識別させる。霰の方にやや蒼い色をつけたのだ。見たこと、感じたことの経験も俳句と服は似ている。持っているものしか使えないから、それを用いるしかないが、その中でのセンスが問われるのである。『ぼるが』(2000)所収。(今井 聖)




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