June 27 2005
汗かき汗かき月曜はすぐ来たる
三木正美
季語は「汗」で夏。まことにもって、おっしゃる通り。働く人には、すぐに「月曜」がやってくる。ただそれだけの句であるが、作者が月曜をうとましく思っていないところが良い。「ブルー・マンデー」なんて言葉もあるようだけれど、掲句にはむしろ月曜を待ちかねていた気持ちが込められている。「汗かき汗かき」という健康的なリフレーンが、そのことを暗黙のうちに語っているのだ。それも道理で、自注を見ると「主人の開業に伴い未知の医療の世界へ」とある。つづけて「毎日が汗ならぬ冷や汗の連続」と書かれてはいるが、この書きぶりにも新しい仕事に張り切って取り組んでいる様子がうかがえる。誰もがこんな気持ちで月曜の朝を迎えられれば良いのに、そこがなかなかそうはいかないのが浮き世の常だ。私など、月曜から金曜までの職場を止めて二年以上経っても、いまだに今日が月曜かと思うと、ギクッとしたりする。条件反射とでも言うのだろうか、長年の間に染み付いた月曜アレルギーは、そう簡単にはおさまってくれそうにない。思い返せば、月曜を張り切って迎えていたのは、サラリーマン生活の最初のうちだけだった。それこそ「未知の世界」への好奇心が溢れていて、休日なんぞは無ければよいのにと思っていたくらいだから、変われば変わったものだと苦笑させられる。若くて楽しかった遠い日々よ……。「俳句」(2005年7月号)所載。(清水哲男)
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