January 0711997

 松過ぎの又も光陰矢の如く

                           高浜虚子

松を立てておく期間は、関東では六日まで、関西では十四日までが慣習。門松や注連飾りが取り払われると、急に寂しくなるが、しかしまだどこかに新年の気配は残っている。とはいえ、仕事も本格的にはじまり「又も光陰矢の如く」になることに間違いはない。もう少し正月気分でいたい私などには、実をいうとあまり読みたくない句なのだが、仕方がない。虚子のいうとおりなのだから、いやいやながら掲げておく。(清水哲男)




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