October 08101996

 雨だれの棒の如しや秋の雨

                           高野素十

は意外に雨の多い季節。この雨は本降り。雨だれもショパンのそれのように優雅ではない。しかし、なぜか心は落ち着く。あたりいちめんに、沛然たる雨音と雨の匂い。だんだん、陶然とした心持ちにすらなってくるのである。(清水哲男)




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