19960702句(前日までの二句を含む)

July 0271996

 梅干すといふことひとつひとつかな

                           石田郷子

は必ずアルミニュームの弁当箱に梅干しを入れてくれた。しかし不思議なことに、母が梅干しを食べるのを見たことがない。土用干。ひとつ、ひとつ。生活をみつめるとはこういうことなのだろう。『秋の顔』所収。(八木幹夫)




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