6月26日  日曜日

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as the days go by _sekihan_

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 竹夫人背より胸の透けゐたり

                           田島徳子

月十八日。第125回余白句会の兼題は、「竹夫人(ちくふじん)」でした。「絶滅寸前のこの季語の例句を増やそう。」騒々子こと井川博年さんの声かけです。私は、竹夫人の実物を見たことがありません。写真で見ると、竹で編んだ抱き枕のようなもので、1mくらいでしょうか。出題の井川さんは、最近、整体院で見たそうで、そのままの写生句「マッサージ台にごろりと竹夫人」。昨今、冷房が整っているので、寝床から竹夫人は消えましたが、指圧の時には重宝されるようです。ところで、私の家に、うなぎを獲るための竹で編んだ細長いしかけがあります。いつか川に仕掛けて、天然のうなぎをさばいて食おうと数年前から用意しているのですが、いまだ未使用です。これを竹夫人に見立てて一週間ほど抱いて寝ましたが、名句は生まれませんでした。これを句会に持って行ったところ、土肥あき子さんが手にとり、なんだかベタベタする、と言って手を洗いに行きました。無理もありません。失礼致しました。実際の竹夫人にもそんな淫靡な湿っぽさがくっついているのではないかと思うのですが、掲句には、それを払拭する清涼感があります。竹夫人を使用する人と行為よりもまず、竹夫人そのものに即した描写をして、品を出しました。なお、「背」は「せな」と読ませています。句会では多くの讃辞を得て、堂々の「天」。田島さんの俳号は多薪(たまき)でしたが、次回からは稲狸(いなり)になるそうです。(小笠原高志)





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  June 252016

 さくらんぼ洗ふ間近に子の睫毛

                           花谷和子

を迎えているさくらんぼ。今日も近所のスーパーで美しく陳列されていて、「はい、さくらんぼですよ、旬が短いさくらんぼ、今日はもう夏至、今が食べ時お買い得〜」と言っている青果売り場のおじさんの顔を思わず見てしまったが、「旬」とは四季がある日本らしいまこと良い言葉だなとあらためて思う。さくらんぼ、という音の響きやその形や色の愛らしさから、さくらんぼの句にはよく子供が登場するが、掲出句の、睫毛、は省略が効いていて俳句らしい表現だ。母の手が洗うさくらんぼをのぞき込む子の視線、その子に注がれている母の視線。長い睫毛の大きな目はさくらんぼよりきらきらしている。『季寄せ 草木花 夏』(1981・朝日新聞社)所載。(今井肖子)



June 242016

 涼しとも蒸し暑しとも四十雀

                           大島英明

は小鳥来る季節である。四十雀も住宅地にやって来る身近な小鳥である。大きさは雀くらいで、黒い頭に黒ネクタイ、白い頬。ネクタイの太い方がオスと言うが老眼の小生には識別出来ない。樹木の洞にコケで巣を作るが、庭木の巣箱にもよく営巣する。子育てのベット作りには犬の毛など獣毛を運んだりする。晩夏にはちらほら姿を見せ始める。そんな季節の移ろいの中で涼しいのだか蒸し暑いのだか皮膚感覚も対応に迷うある日、チッ、チッ、ツッチー、ツッチーと爽やかな鳴き声が辺りを制した。小鳥の唄に心和む季節がやって来た。ほかに<雨の夜の明けて弟切草の花><野ぶだうの路傍に熟るる妻の里><春キャベツわし掴みして通りけり>などあり。『花はこべ』(2015)所収。(藤嶋 務)


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